2019年5月20日月曜日

昭和のロマンティックは、シンセサイザーに包まれて

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。


photo by Masaaki Hara

昨日の星野リゾートOMO5 × dublab.jpによる『LOUNGE DJ NIGHT』、どうもありがとうございました。
宿泊者の方はもちろん、生後7ヶ月の赤ちゃんを連れた友人夫婦から、”楽しそうだから“とふらっと寄ってくださったご近所に住む老夫婦まで、偶然必然、老若男女が交わる、とても素晴らしい一夜でした。
ライブハウスやクラブなみたいな「非日常」とはまた違った、限りなく日常の延長線上の「非日常」という感じがすごくよかったなぁ。
あっちとこっち、とか、あなたとわたし、とか、よいとわるい、とかじゃなくて、こういう境界線のない世界観を、もっともっと形にしていけたらなと思います。

そして、こんな機会もあまりないので、「昭和」がテーマだった昨晩のDJのセットリストを公開してみます。
私はオープニングだったので、オールディーズっぽい雰囲気でゆるやかに始まり、昭和と言ったらやっぱり「シンセサイザー」、そして「ベタな展開」と、それに反発するような「いびつな存在」ということで、前回のブログにも少し書いたけど、昭和が持つ独特の「ロマンティックさ」を凝縮したつもりです。
こうやって並べて聴くと、あらためて海外の影響を受けているものが多いなと思う。

厳密にいうと、1989年1月7日が昭和の最後の日なので、一部、平成リリースのものもあるけど、「昭和の余韻を残しているもの」という意味で入れています。
言わずもがな、どれもすべて素晴らしい曲ばかり。聴いてみてね。

Doris Day / Sentimental Journey - 1945



坂本九 / ステキなタイミング - 1960



Fairground Attraction / The Moon Is Mine - 1988



Orchestre Michel Legrand / L’Eldorado - 1960



ザ・フォーク・クルセダーズ / 帰って来たヨッパライ - 1967



Mariah / 視線 - 1983



坂本龍一 / Ballet Mecanique - 1986



Wink / SPECIAL TO ME



James Mason / Nightgruv - 1984



宮沢りえ / MOON SHOOTER - 1990

==NO MEDIA==


岡村靖幸 / Lion Heart - 1988



小林麻美 / 雨音はショパンの調べ - 1984



荒井由実 / きっと言える - 1976



CoCo / OUT of BLUE ~ふたりの伝説~ - 1990



吉田美奈子 / Love Shower - 1982



郷ひろみ / 毎日僕を愛して - 1983



La Sellrose Can Can / Aerobicise - 1983



細野晴臣 / BODY SNATCHERS - 1984



中森明菜 / スローモーション - 1982



REBECCA / Moon - 1987



Susan E. / I NEED YOUR LOVE - 1981
==NO MEDIA==


吐痙唾舐汰伽藍沙箱(溶け出したガラス箱) / あんまり深すぎて - 1970



小池玉緒 / 三国志ラヴ・テーマ - 1982










2019年5月18日土曜日

星野リゾートの都市型観光ホテル《OMO5 東京大塚》のLounge DJ Night、私たちのロマン

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。



本日土曜日は、『星野リゾート』初の都市型観光ホテル《OMO5 東京大塚》のラウンジでDJします。
路面電車(東京さくらトラムこと都電荒川線)が走っていたり、古き良きお店が数多く残るレトロな町・大塚をイメージしたセットの予定。
「昭和っぽさ」というやわらかなテーマもいただいていて、国内外問わず選曲していて思ったのは、「圧倒的なロマンティックさ」。
それは、すべての「解像度」が、現代ほどくっきりはっきりしていないからこそ、生まれるものなんだろうな。

ラジオから聴いていた情報は、テレビという目で見る形が主流になり、映像はフィルムからデジタルになり、ディスプレイ上で毛穴まで見えるほどになった。
手紙でのやりとりから、電話・メール・メッセージでほぼリアルタイムで人と繋がれるようになった。
どんどん早く、どんどん正確になっていく中で、私たちはそこにあった「あいだの空間」と「あいだの時間」を失った。

音声だけで受け取った情報(ニュース、ラジオドラマ(テレビが普及するまではラジオドラマが主流))を元にその場面を想像すること、これが「あいだの空間」で、愛する人へ募る想いを手紙にしたためて、そのあとそろそろ届いたかな?と想像すること、これが「あいだの時間」、それぞれのイメージです。
今は、「天気いいね」なんてことも、すぐ相手に伝えられるもんね。

その「あいだの空間」「あいだの時間」こそが、「圧倒的なロマンティックさ」なんだと思う。
私はこの時代の持つ雰囲気がすごく好き、だけど、これが正しいとか、そういうことではまったくない。
実は、この「圧倒的なロマンティックさ」は、形は違えど、どの時代にもあるもの。
現代にもあるし、未来に対してもある。

音声だけではなく、映像で見せるようにすることや、時間差なく想いを届けられるようにすることが、未来に対するロマンでもあったんだよね。

ロマンが、ロマンを生み続ける。ただ、ひたすらに。
それが、人間の性、なのでしょうね。ロマンのループ。


というわけで、今夜は、昭和のロマン、をお届けします。
めずらしいシチュエーションでもあるので、ぜひ、この機会にお立ち寄りくださいね。
私は18時からですが、そのあともdublab.jpメンバーと、ゲストのムード歌謡DJの秘密博士さんが登場します。気になる・・!




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▼Infomation
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大塚の街全体で開催される音楽フェスティバル「OMA」の一貫として、星野リゾート初の都市型観光ホテル「OMO5 東京大塚」のラウンジ “OMOベース“で開催されるラウンジ・ミュージックイベント。音楽プロデュースはACE HOTELの音楽も手がけるLA発インターネットラジオdublabの東京ブランチ「dublab.jp」。大塚の街にインスパイアされた珠玉の選曲で、くつろぎつつも語らいとビールが進む音楽を18:00〜23:00と5時間たっぷり提供します。ぜひお立ち寄り頂き、大塚の夜を探索してください!


OMO5 × dublab.jp “LOUNGE DJ NIGHT”
日時:2019年5月18日(土) 18:00-23:00
主催:星野リゾート OMO5 東京大塚
プロデュース:dublab.jp
協賛:DENON DJ / RANE / Acoustic Revive
入場無料

DJ Lineup
18:00-19:00 : DJ Emerald
19:00-20:00 : AZZURRO
20:00-21:00 : DJ Funnel
21:00-22:00 : 秘密博士
22:00-23:00 : Masaaki Hara

※当日は配信はございませんので、現場に是非お立ち寄りください。