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2021年2月18日木曜日

MUSO Culture Festival 2021

本来であれば「開催中」だった、静岡県沼津市の「大中寺」でのカルチャーフェス《MUSO Culture Festival 2021》。

DJ KRUSH、Yosi Horikawa、ermhoiの「大中寺」でのライブは、20日(土)17時〜、オンラインで映像公開。(すでに収録済みで最高の仕上がりとの噂…)



惣田紗希、佐藤夏実によるアートインスタレーションは、19日(金)〜21日(日)の3日間限定開催。現地に向かう場合は、完全予約制。オンライン上では、テクノロジー「Matterport」を用いた仮想大中寺「夢中空間」を中心に展開。(3Dツアー、みたいな感じ)



そして、「泊まれる公園 INN THE PARK」にて開催予定だったアフターパーティは、「禅」をテーマにしたDJmixの提供、という形へ変更。
Kaoru Inoue、Chee Shimizu、ELLI ARAKAWA、dublab.jpからは、原 雅明、Hi-Ray、MORTSAFE、そして私DJ Emeraldの7名が参加、19日(金)にオフィシャルサイトで公開予定。(終始、"静寂"を意識したDJmixを録るのははじめてで、とても感慨深かった)



また、「坐禅会」についても19日(金)20時〜はオンラインで、20日(土)は現地で開催(完全予約制)されます。


いつもあたたかく見守ってくださるdublab.jpのボスの原さん、本企画をリードするYuki Tamaiさんをはじめ、clubberiaや、関係者のみなさんに感謝の気持ちを込めて、今週末を過ごしたいと思います。

詳細は、オフィシャルサイトへ、是非!
唯一無二の体験ができること間違いないです。
https://www.muso-festival.com/


*

MUSO Culture Festival 2021 is a culture festival held in Numazu City, Shizuoka Prefecture.

Various contents were planned to be developed around the main venue "Daichuji" from 13th to 21st of February. However, Japanese government declared a state of emergency due to a recent situation with pandemic in Japan. The contents originally planned will be shown mainly by the technology "Matterport" that allows people to freely move around the space online. We named virtual Daichuji temple as "Muchu kukan"

The word "MUSO" comes from "Muso Soseki", who established Daichuji Temple.

He was also well known for designing beautiful Japanese gardens that depicted harmony between landscape and scenery.

Come enjoy the refined culture, through exploring the essence of Zen.




2020年3月4日水曜日

DJmix for Ace Hotel Kyoto feat.dublab|エースホテル京都に愛を込めて



気分は、春を待つロサンゼルスの澄んだ青空の下!
It's my dj mix for celebrating the opening of Ace Hotel Kyoto from @dublab special broadcast at Ace Hotel DTLA. Link in bio!

2020年4月、日本に初上陸する「エースホテル京都(Ace Hotel Kyoto)」がオープン。
そちらを記念してロサンゼルスのエースホテル屋上から、同じくロサンゼルスに拠点を置く非営利のインターネットラジオ局「dublab」がライブ配信した際に、日本の「dublab.jp」からUnited Future Organization(U.F.O.)の矢部直さんと、私、DJ EmeraldがDJmixを提供しました。





日本人の楽曲もちょこちょこ入れつつ、ビートレスからビートものを行ったり来たりの毎度おなじみのフリーダム具合です。

ちなみに、最近生まれたばかりの友人の赤ちゃんは、これを聴くと毎回ぐっすり眠るみたい。(あと宇多田ヒカルの「ぼくはくま」だって🧸💕)


いつでも、どこでも、何度でも、お楽しみいただけたらうれしいです。


▼Setlist
Meitei / Sento [Pt.I] [Métron Records]
Suzanne Kraft / Bend [-]
愛燦燦 [-]
Lloyd Miller / Gözel Güzler (Amber Eyes) [Jazzman]
Takayuki Shiraishi / Blue Hour [Studio Mule]
Klein Zage / Womanhood (DJ Python Remix)  [Orphan Records]
ACO / 太陽 [Ki/oon]
Alejandro Franov / DW8000 [Nature Bliss]
大友良英 Produces さがゆき Sings / 恋人中心世界 [FMN Sound Factory]
坂本龍一 / PARADISE LOST [MIDI INC.]
Domenique Dumont / Comme Ça [Antinote]
YAMAAN / OX [Math.Beat Records]
Noah / 風在吹 [Flau]
Susso / Mamadou [Soundway]
Viola Klein / Untitled [Meakusma]
Priori & RAMZi / Halchaloo [FATi Records]
大橋純子 & 美乃家セントラルステイション / Still I Love You [Philips]
Aurra / Like I Like It [10 Records]
Lucas Arruda / Onda Nova [Favorite Recordings]

2019年5月20日月曜日

昭和のロマンティックは、シンセサイザーに包まれて

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。


photo by Masaaki Hara

昨日の星野リゾートOMO5 × dublab.jpによる『LOUNGE DJ NIGHT』、どうもありがとうございました。
宿泊者の方はもちろん、生後7ヶ月の赤ちゃんを連れた友人夫婦から、”楽しそうだから“とふらっと寄ってくださったご近所に住む老夫婦まで、偶然必然、老若男女が交わる、とても素晴らしい一夜でした。
ライブハウスやクラブなみたいな「非日常」とはまた違った、限りなく日常の延長線上の「非日常」という感じがすごくよかったなぁ。
あっちとこっち、とか、あなたとわたし、とか、よいとわるい、とかじゃなくて、こういう境界線のない世界観を、もっともっと形にしていけたらなと思います。

そして、こんな機会もあまりないので、「昭和」がテーマだった昨晩のDJのセットリストを公開してみます。
私はオープニングだったので、オールディーズっぽい雰囲気でゆるやかに始まり、昭和と言ったらやっぱり「シンセサイザー」、そして「ベタな展開」と、それに反発するような「いびつな存在」ということで、前回のブログにも少し書いたけど、昭和が持つ独特の「ロマンティックさ」を凝縮したつもりです。
こうやって並べて聴くと、あらためて海外の影響を受けているものが多いなと思う。

厳密にいうと、1989年1月7日が昭和の最後の日なので、一部、平成リリースのものもあるけど、「昭和の余韻を残しているもの」という意味で入れています。
言わずもがな、どれもすべて素晴らしい曲ばかり。聴いてみてね。

Doris Day / Sentimental Journey - 1945



坂本九 / ステキなタイミング - 1960



Fairground Attraction / The Moon Is Mine - 1988



Orchestre Michel Legrand / L’Eldorado - 1960



ザ・フォーク・クルセダーズ / 帰って来たヨッパライ - 1967



Mariah / 視線 - 1983



坂本龍一 / Ballet Mecanique - 1986



Wink / SPECIAL TO ME



James Mason / Nightgruv - 1984



宮沢りえ / MOON SHOOTER - 1990

==NO MEDIA==


岡村靖幸 / Lion Heart - 1988



小林麻美 / 雨音はショパンの調べ - 1984



荒井由実 / きっと言える - 1976



CoCo / OUT of BLUE ~ふたりの伝説~ - 1990



吉田美奈子 / Love Shower - 1982



郷ひろみ / 毎日僕を愛して - 1983



La Sellrose Can Can / Aerobicise - 1983



細野晴臣 / BODY SNATCHERS - 1984



中森明菜 / スローモーション - 1982



REBECCA / Moon - 1987



Susan E. / I NEED YOUR LOVE - 1981
==NO MEDIA==


吐痙唾舐汰伽藍沙箱(溶け出したガラス箱) / あんまり深すぎて - 1970



小池玉緒 / 三国志ラヴ・テーマ - 1982










2019年5月18日土曜日

星野リゾートの都市型観光ホテル《OMO5 東京大塚》のLounge DJ Night、私たちのロマン

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。



本日土曜日は、『星野リゾート』初の都市型観光ホテル《OMO5 東京大塚》のラウンジでDJします。
路面電車(東京さくらトラムこと都電荒川線)が走っていたり、古き良きお店が数多く残るレトロな町・大塚をイメージしたセットの予定。
「昭和っぽさ」というやわらかなテーマもいただいていて、国内外問わず選曲していて思ったのは、「圧倒的なロマンティックさ」。
それは、すべての「解像度」が、現代ほどくっきりはっきりしていないからこそ、生まれるものなんだろうな。

ラジオから聴いていた情報は、テレビという目で見る形が主流になり、映像はフィルムからデジタルになり、ディスプレイ上で毛穴まで見えるほどになった。
手紙でのやりとりから、電話・メール・メッセージでほぼリアルタイムで人と繋がれるようになった。
どんどん早く、どんどん正確になっていく中で、私たちはそこにあった「あいだの空間」と「あいだの時間」を失った。

音声だけで受け取った情報(ニュース、ラジオドラマ(テレビが普及するまではラジオドラマが主流))を元にその場面を想像すること、これが「あいだの空間」で、愛する人へ募る想いを手紙にしたためて、そのあとそろそろ届いたかな?と想像すること、これが「あいだの時間」、それぞれのイメージです。
今は、「天気いいね」なんてことも、すぐ相手に伝えられるもんね。

その「あいだの空間」「あいだの時間」こそが、「圧倒的なロマンティックさ」なんだと思う。
私はこの時代の持つ雰囲気がすごく好き、だけど、これが正しいとか、そういうことではまったくない。
実は、この「圧倒的なロマンティックさ」は、形は違えど、どの時代にもあるもの。
現代にもあるし、未来に対してもある。

音声だけではなく、映像で見せるようにすることや、時間差なく想いを届けられるようにすることが、未来に対するロマンでもあったんだよね。

ロマンが、ロマンを生み続ける。ただ、ひたすらに。
それが、人間の性、なのでしょうね。ロマンのループ。


というわけで、今夜は、昭和のロマン、をお届けします。
めずらしいシチュエーションでもあるので、ぜひ、この機会にお立ち寄りくださいね。
私は18時からですが、そのあともdublab.jpメンバーと、ゲストのムード歌謡DJの秘密博士さんが登場します。気になる・・!




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▼Infomation
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大塚の街全体で開催される音楽フェスティバル「OMA」の一貫として、星野リゾート初の都市型観光ホテル「OMO5 東京大塚」のラウンジ “OMOベース“で開催されるラウンジ・ミュージックイベント。音楽プロデュースはACE HOTELの音楽も手がけるLA発インターネットラジオdublabの東京ブランチ「dublab.jp」。大塚の街にインスパイアされた珠玉の選曲で、くつろぎつつも語らいとビールが進む音楽を18:00〜23:00と5時間たっぷり提供します。ぜひお立ち寄り頂き、大塚の夜を探索してください!


OMO5 × dublab.jp “LOUNGE DJ NIGHT”
日時:2019年5月18日(土) 18:00-23:00
主催:星野リゾート OMO5 東京大塚
プロデュース:dublab.jp
協賛:DENON DJ / RANE / Acoustic Revive
入場無料

DJ Lineup
18:00-19:00 : DJ Emerald
19:00-20:00 : AZZURRO
20:00-21:00 : DJ Funnel
21:00-22:00 : 秘密博士
22:00-23:00 : Masaaki Hara

※当日は配信はございませんので、現場に是非お立ち寄りください。

2017年3月18日土曜日

天国と地獄

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。


「天国」と「地獄」、のように。
何かひとつ(ここでいうと「天国」)を定義づけた瞬間に、
その真裏/真逆の存在(ここでいうと「地獄」)が生まれます。
*宗教上の細かい話はいったん置いておいたとしてね


「何か」を定義づけることで救われることもたくさんあるけど、
定義づけられていない「何か」を無理やり定義づけたり、
定義づけられていない「何か」を定義づけられるまでその「何か」は存在しないに等しいような状況になったり、
逆に、定義づけられた「何か」に縛られすぎてしまったり。


「雲」の種類は、全部で10種類あるけど、
それと異なる見方や見解もあっていい。
名前のついてる星たちの向こう側には、
それ以上の名前のついていない無数の星たちがあることを忘れちゃいけない。


「旅」も、旅をしていない時間があるから、それが「旅」になる。
ただ、その間〈はざま〉の時間こそが、
「旅」の一番の醍醐味なんじゃないかとずっと思っています。
その間〈はざま〉の中にも、私なりにいろんな種類があるんだけど、
明日の日曜日は、またひとつ、新しい形が生まれます。
八丁堀にできた、宿泊とエンターテイメントという発想の話題のホステル「WISE OWL HOSTELS TOKYO」で行われるイベントにDJ Emeraldとして出演します。
今回主催の江ノ島のビッグパーティ「FreedomSunset」と、
世界各国から来た宿泊中の人たち、
そして、まだ見ぬ「何か」を探してるあなたが、綴り織りなされる7時間。
今までに体験したことのない空間に思いを馳せている、
この感覚すらも、すでにその間〈はざま〉の中。:)


ちなみに次の日(20日)は、KyokaさんとUeno Masaakiさんによるツアープロジェクト「FFF-First Floor Festival-」の一環であるスタジオ制作風景が見学できるイベントがあって(それもすごく興味深い)、遡ること10年くらい前、私スペインと日本を行き来してた時に知り合ったビジュアルアーティストのAlba Corralもこのプロジェクトに参加していたり。



人生そのものが、大きな旅であることも、あらためて実感しています。


こんなタイミングもなかなかないので、
当時、スペインの街中でフィールドレコーディングした音もmixしつつ、
初来日公演間近のGigi Masinの楽曲も含めて、旅をテーマに選曲します。
明日、ひとりでも多くの人と、それぞれの旅のお話ができたらうれしいです。

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“Hostels by FreedomSunset"

■日時:
2017年3月19日 日曜日・祝前日 16:00-23:00

■会場:
WISE OWL HOSTELS TOKYO内 Sound&Bar HOWL

■料金:
2,000 円 (1ドリンクつき・税込)
*宿泊者特典:当日の宿泊者は無料でご入場いただけます

■イベント参加方法:
事前のご予約の必要はございません。 10名様を超えるグループでのご参加の場合は事前に主催者までご連絡をお願いします。
*ホステル内のバーでのイベントの為、20歳以上の方のみご参加いただけます

■出演アーティスト
▶︎LIVE
sauce81
▶︎MUSIC SELECTOR
Max Essa
TOJO from afrontier
shiba@FreedomSunset
haraguchic
Wataru Sakuraba
DJ Emerald
zaki

■アクセス
東京メトロ日比谷線・JR京葉線「八丁堀駅」B1またはA1出口徒歩30秒 (東京駅から2分 / 渋谷駅から23分 / 築地駅まで2分)

■URL
https://www.wiseowlhostels.com/
https://www.facebook.com/wiseowlhostels/
https://www.instagram.com/wise_owl_hostels_tokyo/








2016年12月28日水曜日

ダッチデザインと風車、そしてパリへ|アムステルダム -4日目-

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。


2016年5月1日。
今日は、アムステルダムからパリへ向かう日。
空港行きの電車に向かう途中。
本当にアムステルダムの街は、どこもかしこもデザインに溢れてる。




スキポール空港について、パリ行きの飛行機まで5時間弱。
締めくくりにチューリップを見ようと、世界最大のフラワーパークでもあるキューケンホフ公園へ向かうバスの停留所へ行くと・・・なんと信じられないほどの長蛇の列。
そう、曜日の感覚がなかったけど、今日は日曜日。
家族連れも、カップルも、友達同士も、みんなチケットを握りしめて並んでる。

チケットすら持ち合わせていなかったこともあり、潔く諦めて、他に行ける場所を探して、急遽、リーケル風車(Riekermolen)へ向かうことに。


オランダ鉄道でRAI駅まで行き、そこからバスに乗り継いでNieuw Herlaerを下車。
5分くらい歩くと、アムステル公園に到着。
空に広がる美しい青色と、一面の野原の緑色と、存在感のある風車がひとつ見えてくる。
天気がよかったこともあって、最高のロケーション。
中心部からそんなに遠くないので(30分くらい)、気軽に行けてとってもオススメ。


よくここでスケッチをしていたレンブラントの銅像も。




公園内にあるレストランでランチ。
自転車に乗る人、ジョギングをする人、犬の散歩をする人。
のんびりとしたアムステルダムの日曜日の風景が、ただ、そこにある。




空港へ戻らなければならない時間が近づいてきた。
ふわっと心地よい風が吹いて、木の葉っぱたちが揺れて、太陽の光と戯れる。
まるで、私に向かって「バイバイ、またね」と話しかけてくれているように。





またバスと電車を乗り継いで、空港へ向かう。
駅構内のデザインひとつひとつに、足が止まる。
形も、色も、バランスも、わくわくするものばかり。





電車から見えるビルや建物も。



というわけで、アムステルダムにさようならを告げて、いざパリへ。




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"あなたを愛してると伝えて"というタイトルの、フランスの女優/歌手のヴァネッサ・パラディの1990年の楽曲。(作詞はセルジュ・ゲンズブール)
異国の車窓からの景色との相性が抜群。人恋しい気持ちになります。
アムステルダムに後ろ髪を引かれつつ、憧れのパリへ。

今回はじめてPVを見たけど、当時"フレンチ・ロリータ"と呼ばれていた17歳の彼女の、子供と大人の狭間を漂う感じがたまらない。

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Vanessa Paradis - Dis-Lui Toi Que Je T'Aime


2016年12月24日土曜日

レンブラントと牧野邦夫、Redlight Records、De School、Sassy J|アムステルダム -3日目-

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。



アムステルダムの3日目は、ランゲブルグ通りにある「De laatste kruimel」というパン屋さんから。
次から次へとお客さんが来る人気店。
パンはもちろん、キッシュやスイーツの種類もかなり豊富で迷っちゃう。
ひとつひとつのサイズも、とても大きい。



東方面へ運河をいくつか越えて、レンブラントの家(Museum Het Rembrandthuis、レンブラントハイス美術館)へ。

その名の通り、画家のレンブラントが1639年から20年間住んでいた家。
中に入ると、レンブラントに関連する絵画が壁という壁に展示されているのに加え、レンブラントが住んでいた当時のように再現されている。
家なのでさほど広くはないけど、イメージを掻き立てられる。



私の大叔父(おじいちゃんの弟)は、牧野邦夫という画家だった。(1986年没)
本人とは、小さい頃に数回会ったことがあるくらいだけど、ハンサムだったことをよく覚えてる。
邦夫おじちゃんは、レンブラントにかなり傾倒していて(レンブラント宛に書いた自分の手紙に対して、自作自演のレンブラントからの叱咤激励の返事を書くほど)オランダにも行ったこともあると聞いたことがあったので、自分の中でぐるーっと巡り巡る感覚があるのも含めて、感慨深かった。




シント・アントニースブレー通り(Sint Antoniesbreestraat)にはレコード屋さんや古着屋さんがいくつか並ぶ。
Bis Vintage For Womenという古着屋さんで、オレンジ色のタイトスカートを購入。値段も良心的。



そして、いよいよずっと楽しみだったRedlight RecordsへIN。(詳細はひとつ前の記事で)
細い路地を抜けると、開けっ放しのドア。



こじんまりとした店内に、厳選された中古レコードがずらっと並ぶ。
7インチも、ほんの少しだけ。
私は一枚、Alice ColtraneのLP"Radha-Krsna Nama Sankirtana"を購入。


こちらも値段は全体的に良心的。
ひとつひとつの価値がきちんと反映された金額。




トラムに乗って、アムステルダム国立美術館(Rijksmuseum Amsterdam)へ。

フェルメール、レンブラントをはじめとした、17世紀のオランダの黄金時代の作品が充実しているこの場所は、オランダの中でも最大の規模の持つ美術館。
10年間の歳月を経て2013年にリニューアルオープンしたのもあり、館内はきれいに整っていてとても快適。
外の光が差し込む中央スペースも美しい。


「手紙を読む青衣の女」(1662~63) / ヨハネス・フェルメール

「鍍金した酒杯のある静物」(1635) / ウィレム・クラース・ヘダ

それにしても、レンブラントの作品は、本当に邦夫おじちゃんの絵とそっくりだ。
邦夫おじちゃんは、心底、彼の作品を愛し、尊敬していたのだとつくづく感じる。



そのまま歩いてヨルダン地区にあるナイン・ストリート(De 9 Straatjes)へ。



小さな9つの通りに、ファッション、インテリア、コスメ、カフェなどお洒落なお店が立ち並ぶお洒落なエリア。
東京でいうと代官山とか中目黒とかそんな雰囲気。
外は明るいけど、時間帯的にはすでに19時近くなので、お店はほとんどやっていなかったけど、ウィンドウショッピングだけでも十分楽しめる。






そして夜は、今回一番楽しみだったと言っても過言ではない、De Schoolというクラブへ。

中心部から少し離れたところにある、古い学校を改装した建物。
「学校だった」雰囲気は全体的に残しつつ、ところどころにデザインがほどこされていて、DIY感が味わえるとっても素敵な空間。
カフェやレストランも併設している。



ワインとおつまみでひとやすみしたあと、童心に返ったように無性にドキドキしながら、地下のメインフロアへ向かう。
真っ暗でよく見えなかったけど、廊下や階段、窓ガラスなど、学校だったときのものそのままだったと思う。
本当に空間として、パーフェクトな場所だ。


この日のゲストは、ロンドンのDJ/プロデューサーであるJoy Orbisonと、スイスのベルンを拠点にしている女性DJのSassy J。


Sassy Jのプレイが、特に楽しみだった。
彼女のインタビュー(RA Podcast: RA.483 Sassy J - ベルンのDJによる、ダンスフロアの瞑想)は、すごくシンプルにかつコンパクトにまとめられていて、お気に入りのひとつ。
世界でもっとも信頼出来る女性DJは、間違いなく彼女だ。

そして、この日の夜も、それをまったく裏切ることのない彼女のプレイに心を奪われっぱなし。
なんだかこう、一言ずつ、ゆっくり丁寧に、語りかけてくれているような。
彼女の作り上げる温度は、熱すぎず、ぬるすぎない。
彼女の作り上げる高度は、高すぎず、低すぎない。
踊れるのはもちろんのこと、非常に音楽的であることも大きな理由であることは言うまでもない。

De SchoolのDJブースは、360度、お客さんが回りこめるような、少しめずらしいつくりになっている。(とはいえ、前方以外にはあまりお客さんはいない)
ブースの後ろ側へ行って彼女が用意しているレコードをこっそり覗いていると、彼女が振り返って、声をかけてくれた。
「あら、今日Redlightにいたわよね?来てくれてどうもありがとう!」


実は、昼間に行ったRedlight Recordsで、Sassy Jに似た女性が訪れて、レコードを大量に試聴していた。
とても鮮やかな緑色のコートを着た女性は、結局1枚も買わずに、店員さんにごめんなさいね、と謝りつつ、随分と長居していた私たちににこっと笑って、お店を出て行った。


2016年4月30日。
私にとって、忘れられない、大切な1日。


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今年、何十回と聴いた、Sassy JのDJmix。
音楽の旅へどうぞ。

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RA.483 Sassy J



2016年8月7日日曜日

西と東と、Red Light Radio|アムステルダム -2日目 PART2-

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。



オリジナルブランドと古着を取り扱う「JUTKA & RISKA〈ユッタク&リスカ〉」のディスプレイは、色ごとに区切られている。
ひとつひとつがどれも個性的で、目移りしちゃう。色鮮やかなアイテムが多い。

高級ブランドが並ぶピーテル・コネリス・ホーフト通り(Pieter Comelisz Hofftstraat)を抜けたところにある、インドネシア料理店「SAMA SEBO〈サマ・セボ〉」でランチ。


またしても、気がつけばもう18時近く。
外が明るいから、時間の感覚がまったくつかめない。
ランチタイムはすでに終わっていたんだけど、「しょうがないなぁ、特別だぞ!」といった感じで、伊武雅刀似の店員さん(おそらくインドネシア人)に、奥の方で唯一空いてるテーブル席へ連れて行ってもらう。
店内にはバーカウンターもあるんだけど、待ってる人がいるくらいお店は大盛況。
出てきたのは、伝統的なインドネシア料理。


一言で説明するのはとってもむずかしいのだけれど、欧州の料理とは味付けが全く違って日本人の口にとてもあうのか、ものすごく美味しかった。



すぐそばにあるミュージアム・スクエア(Museumplein)という広場。


閉まりかけのワゴンに出ていたワッフルとコーヒーを買って、ベンチに座ってひとやすみ。
ゆっくりした時間が、目の前に流れている。
自分という存在をあらためて確認する。
日々の生活がバタバタと忙しいと、つい忘れがち。


広場から続いているムセーウム通り(Museumstraat)は、アムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)の建物の中を通っていて、歩道は両端、自転車道は中央。
歩いていると、ビュンビュンとものすごい数の自転車に乗った人たちが通り過ぎていく。




20時にもなれば、飲食店以外のお店はほとんど閉まっているので、今夜行く予定のクラブ「Canvas」へ行くまで、逆U字型にアムステルダムの街を練り歩く。

まずは、北西にある「Rush Hour Records」を通りから覗く。


どうやら最近移転をしたらしく、アンダーグラウンド、という言葉からは想像できないほど、店内は広くてきれいそう。



そのRush Hour Recordsから東へ歩いて、10分弱。
雰囲気は、渋谷のセンター街や新宿の歌舞伎町を思わす繁華街で、どこもかしこもワイワイガヤガヤしている。
ずんずんと人混みをすり抜けて行って、「旧教会(De Oude Kerk)」を囲むアウデーケルクス広場(Oudekerksplein)沿いにある「Red Light Radio / Records」へ到着。
外から見えるのは、Red Light Radioの方。



オンラインラジオなので外には音が聴こえない。(てっきり外にも流れているものかと思っていた)
Red Light RadioのSoundcloudのアーカイブをよく聴く私にとって、自分がその現場の前に立っていることはなんだか不思議な感じ。



それは、学生のとき、スペイン坂スタジオ(TOKYO FM)に行ったときと同じ感覚。
(そのときから自分はやってることが変わってないのね)

このエリアはいわゆる「飾り窓地区」と言われる場所。
道路に面したドアはほぼ全面ガラス張りで、ひとつひとつ部屋が箱みたいに区切られている。
部屋の中は赤色で、その中に下着姿の売春婦がお客さんを待っている。
このRed Lightの隣にも、まさにその部屋が並んでいた。(というかむしろそのエリアでRed Lightがある方が不自然な感じ)

ただ、まだ営業時間前なのか(何度も言うけど、まだ空は明るい)、部屋の中で下着姿で焼きそばを食べていた女性と目が合ってしまい、なぜかお互い会釈をした。(ただの気のせいかもしれない)



しばらくその光景が忘れられないまま、Prins Heerlijk〈プリンスヒアレック〉でカフェラテを飲んで、アムステルダム中央駅(Amsterdam Centraal Station)方面を眺めながら、今度は南東へ向かう。
22時過ぎれば、さすがにもう夜。
目的地の「Canvas」は、中心部から少し離れている。
にぎやかだったエリアに背を向けて、住宅街の方へ。



1671年に造られた、現在アムステルダムで唯一の木造の橋となる、マヘレの跳ね橋(Magere Brug)を渡った後、ウェースペル通り(Weesperstraat)をひたすら歩き、ようやく「Canvas」に到着。

Canvasは、Volks hotel〈フォルクスホテル〉の中にあるレストラン・クラブ。
一階にはバーもあって、金曜日を思いっきり楽しんでいる人たちで賑わっている。

エントランスを通ってエレベーターで7階へ。
中に入ると中央にバーカウンターがあり、周りはなんと360度ガラス張り。アムステルダムの街並みが一望できる。
いわゆる大音量で踊るような雰囲気ではないのだけれど、たまにフロアでふらっと踊っては、ちょうど友人も来たので外を眺めながらいろいろおはなし。
DJブースの上には、アンティークっぽいランプがいくつかぶら下がってた。


おめあてのRush HourのRobert Bergmanは結局聴けず、結局深夜バスに乗ってうとうとしながらホテルへ。



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この約2週間後、日本が誇る音楽家であるXTALさんが、このRed Light Radioに出演。
しかも、日本の音楽(ジャパニーズ・ディスコ/ファンク/ソウル)のみの1時間半。
Red Light Radioでは大好きなmixがたくさんあるんだけど、やっぱりこれは日本人としてうれしい事件。
XTAL名義以外でも、Traks Boys、(((さらうんど)))、JINTANA & EMERALDSなど、どれも抜群にセンスのよい楽曲を生み出す彼は、尊敬する音楽家のひとりです。
はぁ、現場にいたかったなぁ。

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XTAL - Japanese Disco / Funk / Soul Mix on Red Light Radio 2016.05.14