2019年12月16日月曜日

拝啓 アンナ・カリーナ様/Dear My Sweet Anna Karina


映画『女は女である(Une Femme est Une Femme)』が、あなたとの最初の出会いです。
真っ暗な部屋の中でブラウン管越しに観たその世界に、私は衝撃を受けました。
映画監督であり、また、あなたの当時の夫であるジャン=リュック・ゴダール (Jean-Luc Godard)が作り出す場面ひとつひとつに、息をするのも忘れるほどでしたが、その中でも突出してあなたがものすごく魅力的で、キュートで、完璧でした。
そして、あなたのようなファッションを好むようになりました。
特に「赤色」と「傘」が好きになりました。
あと、フランス語を勉強するための本を買いました。
まったく上達しませんでしたが、「太陽(Soleil/ソレイユ)」が男性名詞、「月(Lune/リュヌ)」が女性名詞ということはすぐに覚えることができました。




映画『気狂いピエロ(Pierrot Le Fou)』が、あなたとの二度目の出会いです。
あなたが歌う『いつまでも愛すると言わなかった(Jamais Je ne T'ai dit que Je T'aimerais Toujours)』と『私の運命線(Ma Ligne De Chance)』が特に大好きで、片言なフランス語で真似をして歌っていました。
ツイストのシーンも大好きでした。
また、余談ですが、タイトルをもじって「気狂いレモン」という自分の曲を作って歌っていたこともありました。
今思えばこの曲は、あなたが主演の『アンナ(Anna)』という別の映画の中で歌われている『太陽の真下で / Sous le soleil exactement』に少し似ています。


他にもあなたとの出会いはたくさんありますが、特にこの2つの作品がとても印象的です。
誰がなんと言おうと、私はあなたに強烈に惹かれ、憧れ、ときめき、うっとりしていました。
「あ、私ってこんな風に感動するんだ」と今まで知らなかった自分を知るきっかけにもなり、また、私の夢、というと少しオーバーに聞こえるかもしれませんが、その時の私のなんとなくのイメージや空想を、あなたに投影していたようにも思います。
そして何より、世界がこんなにもカラフルであることを、あなたは教えてくれました。


私の心は、あなたを忘れることはありません。
いつの日も、振り返るとそこに、あの頃の私とあなたが並んで立っています。
そして、すぐにシーンがパッと切り替わり、ジャン=クロード・ブリアリ(Jean-Claude Brialy)と、ジャン=ポール・ベルモンド(Jean-Paul Belmondo)と4人で、”あの”ポーズをとっているのです。
3・・・2・・・1・・・action!




2019年11月26日火曜日

WW TOKYO >>> Berlin x Tokyo 2019

先日、ジャイルス・ピーターソンが立ち上げた《Worldwide FM》内の松浦俊夫さんの番組《WW TOKYO》に出演しました。


クールな松浦さんのお茶目な一面に笑いをこらえる私

東京は夜の20時、ベルリンはちょうどお昼時。
浅草にある『WIRED HOTEL Asakusa』から、オンラインで全世界に向けて生配信、ということで少し緊張もしましたが、ホテルに泊まりにきている外国人の方々も多く、「(英語で)よかったよ〜」と声をかけてもらったり、あたたかいお客さまとスタッフのみなさんに囲まれて、終始楽しい時間でした。

今回は、11月29日に開催されるベルリン・東京姉妹都市25周年と、クラブカルチャーで活躍する女性アーティストの存在を祝福するパーティ《Berlin x Tokyo 2019》をフィーチャーした放送ということでお呼びいただいた形です。


松浦さんとは、本当は、10月のジャイルス・ピーターソンの来日公演でご一緒する予定でしたが、台風の影響で中止になってしまったこともあったので、そのこともイマジネーションしながらプレイしました。



放送のアーカイヴはこちらからか、下のMixcloudで聴くことができます。




また、複数のコンセプトを混ぜ合わせてDJをする機会もなかなかないので、当日流したトラックを、1曲ずつ解説してみたいと思います。


■Kasai Allstars / Félicité Three (RAMZi Remix) [Crammed Discs]
コンゴ民主共和国(アフリカ大陸のほぼ真ん中にある国)のキンシャサ(首都)に拠点をおく音楽グループ・カサイ・オールスターズの楽曲を、カナダの女性プローデューサーRAMZi(ラムジ)がRemix。
通称「電気フォルクローレ」の匂いはそのままに、彼女のスパイスがしっかり散りばめられています。さすが、の一言。
アルバム自体は、アラン・ゴミス監督の映画『わたしは、幸福(フェリシテ)』のサントラ。
ちなみにこの映画は、2017年、ベルリン国際映画祭審査員大賞を受賞しています。




■Melodiesinfonie / Keep on Searching [JAKARTA]
1993年生まれのスイス・チューリッヒのビートメイカーによる、ソウルフルでジャジーなサウンド。
今回流した曲で、ダントツに松浦さんのことを考えながら選んだ一曲。
ドイツ・ベルリン名門レーベル《JAKARTA》より、今年の作品です。



■Pete Josef / Something Good [Sonar Kollektiv]
ベルリンのグループ・Jazzanovaが主催する老舗レーベル《Sonar Kollektiv》からリリースされている、ピート・ジョセフによるフル・デビュー・アルバム「Colour」より。
四季の移り変わりの見ているかのような、美しさと儚さが共存する作品です。
こちらは、ジャイルスの来日公演のときに流したいな〜と思っていた楽曲なんですが、よく調べたら、3年前に恵比寿ガーデンホールで行われた「Montreux Jazz Festival」で、ピートとジャイルスは共演していました。びっくり。



■Voices In Latin / Hideaway [Morgan]
イギリスの女性作曲家・Barbara Moore(バーバラ・ムーア)が率いるブラジリアン・コーラス・グループ。
ラテン、とあるように軽快なイメージの方が強いですが、「Sunny」のカバーなどしっとり聴かせる楽曲も多く、特に今回流した「Hideaway」は、何度も何度もからだに染み込ませるように聴くのがお気に入り。
メジャーとマイナーを思わせぶりに行き来するコード展開に胸が高まります。1968年の作品。



■Still Parade / Actors (Niva Remix) [Not On Label]
ベルリン在住のNiklas Kramer (ニクラス・クレイマー) の楽曲を、ストックホルムのトラックメイカーNivaがRemixしたもの。
2013年に「XLR8R」という音楽情報WEBサイトで無料でダウンロードしたんですが、こうやっていまだにDJで流すことがあったり、何気に重宝している楽曲。
(調べたら今でもこちらからダウンロード可能)
DJをはじめたばかりの頃、この「XLR8R」にある楽曲を片っ端からダウンロードしていた時期もありました。なつかしい!
ちなみに「XLR8R」は去年から、サブスクリプション・サービス「XLR8R+」もはじめたみたい。



■Marlene Dietrich / Ich Hab'noch Einen Koffer In Berlin [Columbia]
ベルリン生まれの女優であり歌手のマレーネ・ディートリヒによる「ベルリンのスーツ・ケース」。
男性的な衣服を着て中性的なスタイルのトレンドを生み出し、また、ナチスの時代も生きながらも、生涯を通して政治の透明性を訴えた彼女。
そんな彼女の楽曲を選ばない、という選択肢はありませんでした。



■Ambien Baby / Light & High [FATi Records]
1曲目で紹介したRAMZiが立ち上げたレーベル《FATi Records》より、同じくカナダの女性プロデューサーD. Tiffanyと、NAPことDan RinconによるプロジェクトAmbien Babyのミニアルバムより。
RAMZiもD. Tiffanyも、ここ数年のうちにすっかり虜になってしまった女性アーティストです。




■Tuff Sherm / Ska Console [Orphan. Records]
ニューヨークのレーベル《Orphan. Records》からリリースされたコンピレーション『Or.VA1』に収録された、オーストラリアの奇才トラックメイカー、Tuff ShermことDro Careyによる楽曲。
このコンピレーションは「世界メンタルヘルスデー」である10月10日に発売され、収益はメンタルヘルスと学習障害に苦しんでいる子供と家族の生活をサポートする非営利団体『Child Mind Institute』に寄付されるそうです。(出典:AVYSS



■RIP Swirl / Noseblunt [Public Possession]
ミュンヘン発の個性派レーベル《Public Possession》より、ベルリン拠点の新鋭プロデューサーRIP SwirlことLuka Seifertの新作EP。
ハウス、エレクトロニカ、ブレイクビーツ、アンビエントなど、歪み具合も含めて絶妙なバランスな本作を聴いて、すでに次回作が楽しみなくらい。
特にこの「Noseblunt」のような、追いかけても追いかけても追いつかないエンドレスな雰囲気の楽曲に、私はいつもノックアウトされます。(ラストの曲もとろける…最高)
これは、イベント当日もかけちゃうかも。




というわけで、今週金曜日の《Berlin x Tokyo 2019》へ向かって、気持ちは一直線。

メインフロアは、ベルリンからSarah FarinaとDASCOが来日。ベテランのDJ Naz ChrisさんとKATIE SE7ENさんに加え、世界を股にかける音楽プロデューサーSapphire Slowsも出演します。
セカンドフロアは、DJ Honeypantsと私の2人会、朝までたっぷりお届けします。




また、前日の28日には、リニューアルオープンしたばかりの渋谷パルコに移転したDOMMUNE、別名『SUPER DOMMUNE』でのパフォーマンス(トークセッションとDJ)もあります。(出演:Naz Chris、Sapphire Slows、Sarah Farina、DASCO)
2夜とも足を運んでいただき、思いっきり楽しんでいただけたら、こんなにうれしいことはありません。


 



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▼Information
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ベルリン、東京姉妹都市25周年を数える2019年。アートやサブカルチャーの領域においても、ラディカルな自己表現や強烈な独自性で世界を驚かせてきたこの2都市を舞台に、クラブカルチャーで活躍する女性アーティストの存在を祝福する一晩限りの音楽イベント「Berlin x Tokyo」を2019年11月29日、Circus Tokyoにて開催!

DJとして偉大な功績を残すだけでなく、クラブカルチャーにおける多様性実現に貢献するベルリンおよび日本の女性アーティストらを集結させ、両都市間の化学反応をドイツ大使館に代わってお届けします。日本とドイツから生まれた希望の音が、渋谷の夜にこだまする一夜をお見逃しなく。

This year is the 25th anniversary of the close citizen friendship between Berlin and Tokyo, which also extends to the fields of art and subculture.

On November 29, we would like to celebrate this special connection at the mega city's beloved club, Circus Tokyo and focus on the well deserved rise of female artists in Japanese and German club culture!

On behalf of the German Embassy, we bring together great women from Berlin and Tokyo who are not only successful DJs, but also support diversity in club culture by speaking out and taking action.

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Berlin x Tokyo 2019
2019年11月29日(金)東京都 Circus Tokyo
OPEN 22:00
ENTRANCE ¥2500

<出演者>
Main Floor
Sarah Farina (from Berlin)
DASCO (from Berlin)
DJ Naz Chris
KATIE SE7EN 
Sapphire Slows

Lounge
DJ Emerald
DJ Honeypants


CIRCUS TOKYO ACCESS
〒150-0002 Tokyo, Shibuya City, Shibuya, 3 Chome−26−16 第五叶ビル

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また、11月28日(木)21:00よりDOMMUNEにて、クラブイベントの出演者によるパネルディスカッション Scopes TOKYO x DOMMUNE 「Berlin x Tokyo 2019: Creating Togetherness in Club Culture」を配信いたします。詳しくはこちらから。

We will stream a special programme DOMMUNE on November 28th at 9 pm for a panel discussion, available as a live stream.
The panel will take place in Japanese with English translation.
See more details here.
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NIONについて
「ヨーロッパと日本の橋渡し」を一つの目的として活動をするベルリンのアソシエーション、NION。過去にもドイツ大使館との協働によりナイトライフおよびクラブカルチャーに関するイベントを開催しています。ベルリン、東京姉妹都市20周年を迎えた2014年には、クリエイティブ産業に焦点を当てた2日間に渡る展示会、BERLIN x TOKYO RESONANZを企画。その後はUNIT Tokyoにて、Dasha Rushや真鍋大度率いるYour Cosmosを始めとした有名アーティストを招いたクラブイベントを開催。またDOMMUNEとのコラボレーションはちょうど5年前にあたる2014年11月28日にも行われています。レジェンド宇川直宏とベルリンからのゲスト・アーティスト黒川良一が、ベルリン当時最先端のデジタルアートや音楽について語り合いました。



協賛
Native Instruments
Adidas
ドイツ大使館
ベルリン・パートナー
株式会社スペースデザイン
The Royal Park Canvas – Ginza 8

2019年11月7日木曜日

光のアーカイヴ

先日の放送のアーカイヴがアップされました。
『光』をテーマに選曲したり、話したり。

▼dublab.jp Radio Collective #211 “In Every Second Dream” @ Tokyo(19.10.30)




あれ、こんなところにこんな光る看板あったっけ?、とか、
Krautrockって光っぽいんだな、とか、
光ちゃんも、光くんもまわりにいるな、とか、
そういえばJoni Mitchellの"Shine"は、テーマを光に決めた時点で絶対流そうと思ってたな、とか、
光をテーマにカラオケ行っても楽しそうだな、とか、
Laraajiも流したいけど、夢がテーマのときにも流したしな...とか、
ラジオ番組も、作品づくりと同じような感覚だな、とか、
テーマ以外の線引きはほんといらないな、とか、
とにかく放送日まで、私の脳内は『光』のことで頭がいっぱい。
当日の放送を境に、それが解放されるような感じです。

ゲストの武田吉晴くんとの、光についての連想ゲームのようなラフなトークは、カットした部分も含めて楽しい時間でした。
そして彼の選曲と解説(特にインドネシア音楽「クロンチョン」)もいつも通り素晴らしく、世界中の音楽を聴きたい気持ちがふつふつと湧いてくるのでした。
彼のアルバム『Aspiration』も最高◎

そしてもう一人のゲスト、Mio Toyodaちゃんのインタビューは、私にとってもチャレンジ、今までとちょっと違う形式に。
自身のブランド『Sushikatten』で、1点もののガラスのリングを制作している彼女が、ひとつずつ丁寧に紡ぐ言葉たち。
それは、リングを作る過程と似て非なるもの、でも、それに触れている私は、彼女のことがますます愛おしくなりました。
その後ろ(バックグラウンド/背景)に流れる、彼女の好きなアーティストMotion Sickness of Time Travelの楽曲は、窓際で風に揺れている白いカーテンをイメージして。

ふたりを知ってる人はもちろん、知らない人にも、是非聴いてもらえたらうれしいです。
いつでも、どこでも、気が向いたときにね。


▼Playlist:
1. Jules Venturini / Keep Me Close [Whities]
2. serpentwithfeet / Receipts (feat.Ty Dolla $ign) [Secretly Canadian / Tri Angle Records]
3. Ana Roxanne / Immortality [Leaving Records]
4. Modern Nature / Supernature [Bella Union]
5. Blue Gas / Shadows From Nowhere [Archeo / Best Record]
6. Yoshiharu Takeda / Bliss of Landing [METANESOS Records]
7. Caetano Veloso / Luz Do Sol [Nonesuch] – Selected by 武田吉晴(Yoshiharu Takeda)
8. Ratna Das / Rajuan Bulan [Rice Records] – Selected by 武田吉晴(Yoshiharu Takeda)
9. Al Gromer Khan / Dalston Junction Feb. 1970 [Tea Time Music]
10. Lady Gaga / Lush Life [UNIVERSAL MUSIC]
11. Murlo / Ferment (Yamaneko’s Flashback) [Coil Records]
12. Motion Sickness of Time Travel / Late Day Sun Silhouettes [Digitalis Recordings]- Selected by Mio Toyoda [sushikatten]
13. 一風堂 / Nightgulls [Sony Music Direct(Japan)Inc.]
14. Cocteau Twins / Kookaburra [4AD]
15. Grouper /The Race [Kranky]
16. Sparrows / Gold In The Tide (feat. Fazerdaze) [Flau Records]
17. Basil Kirchin / I Start Counting – 5 [Trunk Records]
18. Joni Mitchell / Shine [Hear Music]



また、放送とは別に、番組内で放送したSpotifyにある楽曲と、ここだけで聴くことのできるセットリストをお楽しみください。

▼In Every Second Dream / “LIGHT” – Selected by DJ Emerald [2019.10.30]




2019年10月30日水曜日

光について


毎回、ひとつのテーマに沿ってお送りする私のラジオ番組《In Every Second Dream》。
「月」「夢」「最後」と続き、今回、第4回目の放送のテーマは「光」です。

今までのテーマと大きく違うのは、「光」と聞いたとき、人によって思い浮かべるイメージに結構差があるんじゃないかな、と思うところ。

太陽のような眩しさ(眩さ)、
ダイヤモンドのようにキラキラと輝くさま、
ビーム光線のような直線的な形状のもの、
炎のような揺らめく光、虹のようなカラフルな光、暗闇の中にある見えるか見えないかギリギリの光。

私は「光」と聞いて最初にイメージするのは、ほぼ真っ白、厳密にいうと白よりもオフホワイトに近い色で、
シルクのような、細かい粒子のような、半透明のような、ザラザラしているような、
柔らかくもあり、力強くもあり、あたたかくもあり、つめたくもある光。
それが”なんの”光なのかはわからないけど、私から遠く離れたところから放たれる光。
うーん、こんなに具体性のない抽象的な説明ったらないわね。
そもそも、私はこの「光」を見たことがあるのかしら。
というか、「光」ってそこに「ある」ものなのかしら。

・・そんなことに想いを巡らせながら、選曲しました。


そして、今回はゲストが二人。
まずは、作編曲家であり、世界中を旅するように音楽を聴き漁る武田吉晴(Yoshiharu Takeda)くん。


連想ゲームのように「光」についてラフな雰囲気でトークしつつ、彼に「光」をテーマに選曲をしていただきました。
吉晴くんのやさしい人柄や、選曲家としての一面を楽しんでいただけたらうれしいです。

また、番組の中でも少し紹介していますが、今年の3月にリリースされた彼のファーストアルバム『Aspiration』は、本当に素晴らしい作品です。





先日発売されたばかりの、世界の音楽情報誌『月刊ラティーナ』11月号の「So Quiet〜静寂のための音楽〜」特集内に、彼のインタビューが掲載されています。彼の音楽へのまっすぐな愛情がとてもよく伝わってくる、素敵な記事です。


見開きの吉晴くんのインタビューのページをめくると、偶然にも、前々回《In Every Second Dream》にゲストで出てくださった、DJのShhhhhさんのディスク・ガイドのレビューが。(「Fragments du Monde Flottant」/ V.A. をセレクト)
ShhhhhさんのDJも選曲も好きだけど、文章や言葉もとっても好きです。




さらに2ページめくると、ブラジル最注目のシンガーソングライターであるアントニオ・ロウレイロ(Antonio Loureiro)のインタビューを、dublab.jpのボスである原雅明さんが担当していました。(去年、「公開ライナーノーツ」なるものを担当なさったそうです)
アントニオをはじめ、ゴールドムンド(Goldmund)や、ハニャ・ラニ(Hania Rani)なども出演するピアノフェスティバル「PIANO ERA 2019 - ザ・ピアノエラ2019」が、私の家の近所でもある「めぐろパーシモンホール」であるようです。行きたい!

と、雑誌をほんの数ページめくっただけで、一気にいろんなことが繋がっていって、ひとりでうれしくなるのでした。


そして、もう一人のゲストは、1点もののガラスのリングを中心としたブランド「sushikatten」の作家のMio Toyodaちゃん。
太陽の光を飲み込むようなデザインの「sushikatten」のリングたちは、今回のテーマ「光」にぴったりだと思ってオファーをさせていただきました。




こういった作品(いわゆる「もの」)を、ラジオを通じてどう表現できるかどうか。
そのことに重点を置きながら、彼女へのインタビューを行いました。

彼女の作り上げる世界そのもの、それは「sushikatten」の作品の形、質感、模様、重さ、色合い、そして彼女自身の声から伝わるセンス、哲学、空気感、など、短い時間ではありますが、どうかみなさんに届きますように。

ちなみに、11月29日(金)〜12月1日(日)の3日間、青山SPIRALで開催される『New Jewelry TOKYO』への出展が決まっているそうです。
この機会に是非一度、「sushikatten」の作品を手にとってみていただけたらうれしいです。


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▼Information
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dublab.jp Radio Collective #211 “In Every Second Dream” @ Tokyo(19.10.30)

10月30日の放送は、ひとつのテーマに沿ってお送りする、DJ Emeraldによる番組『In Every Second Dream』の第4回目。
今回のテーマは、『光(Light)』です。
ゲストには、昨年ファーストソロアルバム『Aspiration』をリリースし、2019年には久保田麻琴プロデュース阿波踊りのリミックス/コンピレーション盤『ぞめき八 Re-mixes Stupendous!』への楽曲提供も行っている作編曲家・武田吉晴氏を迎え、『光』についてのトークと選曲をお届けします。
また、番組後半では、ガラス工芸のパートドヴェール製法を用いて、世界にひとつだけのリングを制作している作家・Mio Toyodaさんを招き、自身のブランド『sushikatten』についてのインタビューをお送りします。
最後までどうぞお楽しみください。

dublab.jp Radio Collective #211 “In Every Second Dream” @ Tokyo
日時:2019年10月30日(水曜日)20:30〜22:30
labrat DJ : DJ Emerald
Guest : 武田吉晴(Yoshiharu Takeda)/Mio Toyoda [sushikatten]
Design : Shinya Sato

🎧 ネットラジオの聴き方 🎧
《PCの場合》
http://mixlr.com/dublabjp/ にアクセスして再生
《スマホの場合》
「Mixlrアプリ」をダウンロード(無料) ☞ 「dublabjp」で検索 ☞ 再生

2019年10月26日土曜日

エジプト・ハロウィン



今週末は《愛の街・新宿二丁目》のど真ん中に位置するALAMAS CAFEで、なぜか「エジプト」をテーマにハロウィンします。
エジプトものを掘り出すと結構な長旅になりそうなのでほどほどに...と思っていたのですが、結局、エジプト関連の曲だけでDJします。

人類はみな、月を見上げるように、古代エジプトに想いを馳せるのかもしれない...。
そんなことを妄想しつつ、私たち《COSMOPOLITAN》クルーは、Amazonで手に入れたエジプト風の衣装を着て、みなさまをお迎えします。

また、同時刻、系列店のAiSOTOPE LOUNGEでは、今年の「Red Bull Music Festival Tokyo 2019」とのコラボも記憶に新しい『fancyHIM(ファンシーヒム)』のハロウィンパーティも開催中。

二丁目のハロウィンはね、どこかと違ってエッジが効いててオススメだよ。
そして、今回の謎のテンションのディスクリプション、好きです。


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▼Information
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ALAMAS ハロウィン

VENUE:ALAMAS CAFE
GENRE:HOUSE / DISCO
START:21:00
END:5:00
DJ: DJ Emerald (Synthesmic / 13complex), 来夢来人 (愛棒 / ポテ恋DISCO), Shohei Hoshino,Takahiro Haraguchi (Overfitting Disco), Butio

今年もCOSMOPOLITANチームとタッグを組んで、ハロウィンをもりあげます!!
古代エジプト文明は宇宙人と接触があったのか!?
謎のオーパーツ【ブルックリンラガー】を飲みながら、その謎に迫る!!
オーパーツ【ブルックリンラガー】と相性の良いスペシャルフードも限定で販売!!










2019年10月10日木曜日

「アシッド・ジャズ」とは、”何かと何かを掛け合わせたもの”。

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。


「アシッド・ジャズ」とは、”何かと何かを掛け合わせたもの”。
私はそう、解釈しています。

"音楽(ジャンル)"と言わずに、敢えて“もの”と言っているのは、その"何か"が、文化でも、思想でも、概念でも、空気感でも、ちょっと乱暴な言い方をすると、なんでもよいから。
そして、その”掛け合わせ”が、意図的でも偶発的でも構わないし、そこに正解も不正解もない。
ただ、人が感動するかどうか。
それに尽きると思う。


ところで、ここ最近、”空気感”って言葉を使うことが増えてきた。
なんでだろう?ん、そもそも”空気感”ってなんだ?と、あらためて考えてみてわかったことは、
本来、”空気感”とか”雰囲気”みたいな、言葉で言い表せないものこそが「ものごとの本質」であって、
「言葉」とか「数字」は、あくまで借り物の姿であるということが、ここ数年、どんどん忘れ去られてる気がしているから。

まず、ひとりひとりの感覚とか、気持ちとか、考えとか、もしくはそこまでに至らない何かがあって、それと連動する形で行動や立ち振る舞いがあって、その後、自然と”空気感”や”雰囲気”が生まれる。
そんな、触った瞬間にはじけてしまいそうな、無限に広がる泡のようなものを、お互い少しでも理解しようとするためのひとつの道具として、「言葉」とか「数字」があるだけ。

もちろん、「言葉」や「数字」は悪ではないのよ。
ただ、「言葉」や「数字」だけに価値を置こうとする時代は、いずれ廃れる。
私は心底そう思うし、そう信じています。

bASIL kIRCHIN & John Coleman - I Start Counting 1970 - 80

*Basil Kirchin(ベイジル・カーチン)は、最近出会った英国のドラマー・作曲家。全作品、絶賛感動中...。



と、話がだいぶ拡張しましたが、今週末、「アシッド・ジャズ」生みの親であり、長きにわたって第一線で活躍するDJ、ジャイルス・ピーターソン来日公演に出演します。

メインの《STUDIO X》にはジャイルスに加え、彼の長年の盟友であるUnited Future Organisationの松浦俊夫さんと、GonnoさんとドラマーMasumuraさんによるジャムライヴ。
《CONTACT》《FOYER》のそれぞれのフロアは、TSUBAKI fmのボス、Midori Aoyamaくん率いる色彩豊かな面々。
特に、20代の若手DJのでもある、Leo GabrielくんとMayu Amanoちゃんは非常に楽しみ◎
こういう”点”ではなく”線”になっている、しかも、”直線”じゃなくて”曲線”を描いているパーティは、自分がお客さんの立場のときもワクワクします。
そのあたり、松浦さんとMidoriくんがele-kingの対談インタビューで掘り下げています。


あとは台風だけ…どうか…!



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▼Infomation
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Gilles Peterson at Contact

日時:
2019年10月12日(土)
OPEN/22:00

会場:
Contact Tokyo(渋谷)

出演:
Studio:
Gilles Peterson (Brownswood Recordings | Worldwide FM | UK) + MC General Rubbish a.k.a Earl Zinger
Toshio Matsuura (Toshio Matsuura Group | HEX)
Gonno × Masumura -Live

Contact:
- powered by TSUBAKI FM -
DJ KAWASAKI
SHACHO (SOIL&”PIMP”SESSIONS)
Masaki Tamura
Souta Raw
Midori Aoyama

Foyer:
Mido (Menace)
Gomez (Face to Face)
DJ Emerald
Leo Gabriel
Mayu Amano


supported by COCALERO


『イギリスの音楽大使と巡る未踏のジャズ』

UKジャズカルチャーのスペシャリストとして長きにわたって第一線で活躍するGilles Petersonが、比類なき音楽知識と情熱とともにContactでスペシャルセッションを開催! イギリスで初めて開催したフェスティバルWe Out Hereの反響も冷めやらぬなか、ここ東京でも熱狂の瞬間をお届けする。
ルーツである80年代のレアグルーヴシーンでの活動から、アシッドジャズ・ムーブメントとそれ以降の音楽の新しい枠組みを提示した功績にいたるまで、Gilles Petersonは伝統に敬意を払う音楽を支持しつつも、同時に新たな音楽の品質保証役として未踏の領域を開拓してきた。そんなGilles Petersonとともに一夜をナビゲートするのは、長年の盟友、松浦俊夫だ。United Future Organisationの一員であり、現在はバンドプロジェクトを手掛ける彼に加え、日本屈指のテクノ/ハウスDJとなったGonnoと技巧派ドラマーMasumuraによるジャムライヴも実現。鋭いビートと飛び交う電子音がオーディエンスを宇宙の彼方へと誘う。
Contactフロアでは、ディスコ/ブーギーのエキスパート、DJ KAWASAKIが登場。さらに、Gilles Petersonのプレイサポートで世界的な人気を獲得したSOIL&“PIMP”SESSIONSのSHACHOも参戦。個性際立つ出演陣が出揃った今回のラインナップとともに、未来を切り開く刺激的な音楽表現に酔いしれてほしい。


「The UK’s prominent jazz ambassador heads up a night of sonic adventures」

As one of the most prominent, long-serving specialists for jazz culture in the UK, Gilles Peterson acts as a stamp of assured quality. From his roots in the 80s rare groove scene to providing the framework for the acid jazz movement and beyond, Peterson has sought to champion music that holds tradition in high regard even as it charges into uncharted territory. Fresh from the success of his first UK festival, We Out Here, Peterson brings his unparalleled musical knowledge to Contact for a very special session.
He’ll be joined on the night by Toshio Matsuura, a longtime affiliate of Peterson’s in Japan who headed up the United Future Organisation and now leads his own band. As if that wasn’t enough, visionary house specialist Gonno will team up with virtuoso drummer Masumara for a jam that travels to the outer limits.
On the Contact floor, disco and boogie expert DJ Kawasaki will be joined by Shacho from the mighty Soil & Pimp Sessions. His band had a major international breakthrough when Gilles Peterson introduced them via his highly influential BBC Radio 1 show, making him the perfect addition to this line-up of highly individual heads immersed in exciting, soulful music that strikes out into the future.


¥1000 Under 23
¥2500 Before 11PM
¥2800 GH S Members
¥3300 w/Flyer
¥3300 FB Discount
¥3800 Door





2019年8月12日月曜日

DAIDO MORIYAMA NEXT GEN AFTER PARTY @Veronique

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。



ソニーと東急電鉄が、世界的に活躍する写真家・森山大道と共に実施するアート共創プロジェクト『SHIBUYA / 森山大道 / NEXT GEN』。
こちらからも。


日付変わって本日、8月12日(祝/月)は、こちらのアフターパーティでDJします。
会場の《Véronique》は、写真を見る限り、かなりイマジネーションを掻き立てられる素敵な空間の模様。
森山大道さんのモノクロームの世界を、自分なりの音で表現できたらと思います。楽しみ!

この日は特別に、現場からの生放送もあります。
現地に来られない方は是非、mixlrにアクセスしてみてくださいね。


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▼Infomation
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世界的に活躍する写真家・森山大道と共に実施するアート共創プロジェクトが渋谷の駅地下(8/1-8/4)や渋谷の裏路地やを活かして新しい文化の発信、街の活性化を目指す東急の街丸ごとメディア “ROADCAST”を、森山大道作品が一⻫にジャックする屋外写真展を開催します。

その写真展に伴い、森山大道の写真が展示されている青山の隠れ家的バー「Veronique」で期間中、幅広いジャンルのDJ・選曲家・アーティストが集結しAFTER PARTYを開催します。

8月12日(月・祝)はdublab.jpが参加、Labrat DJsが集合します。
展覧会の余韻とともに良質な音楽をお楽しみください。
全時間19:00-25:00配信します。


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DAIDO MORIYAMA NEXT GEN AFTER PARTY @Veronique 
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日時: 8月12日(月・祝)
会場: Veronique
東京都港区南青山5-12-3 NOIR Bld. B1 (表参道駅から徒歩5分)
時間:19:00〜24:00(Last Order)
入場料:1,000円

Labrat DJs:
19:00-19:50 Yuki Tamai
19:50-20:40 DJ Emerald
20:40-21:30 Yui Onodera
21:30-22:20 Takahiro Saito
22:20-23:20 Masaaki Hara
23:20-24:10 DJ Funnel
24:10-25:00 AZZURRO


※イベントは8月2日(金)〜8月15日(木) (計14日間開催)

8/2 金 IORI / Chloé
8/3 土 TERA /SUZU /DJ MANGO
8/4 日 YABE TADASHI / CMYK
8/5 月 CD HATAxKOYAS – Hybrid Set / 34423 -Live /maki AKAGI
8/6 火 Kazuaki Noguchi / Young Guitar / Tsubasa Shimada
8/7 水 Bryan Burton Lewis / Keisuke Yamaya
8/8 木 Toshiyuki Goto / Tajimax / Daisuke G
8/9 金 QUCON
8/10 土 Que Sakamoto / DJ Conan
8/11 日 AOKI takamasa / PI-GE
8/12 月祝 dublab.jp Labrat DJs
8/13 火 Hamon Radio Crew -maa /Tatsuya Ouchi /syncM
8/14 水 Yoshirotten /DIANA CHIAKI
8/15 木 Toshiyuki Goto / EZ / Yoppi




2019年7月4日木曜日

夢のアーカイヴ

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。




ハリウッド映画の危機一髪の状態(あのハラハラする感じ)が、連続的に起き続けているような、夢、をみた。

真夜中の4時半頃、自分の心臓の鼓動が信じられない早さで鳴っていて、その音があまりに大きかったので、びっくりして飛び起きた。
からだ全体にぐーっと力が入っていて、うっすら変な汗をかいて、少しだけ息苦しかった。あぶないあぶない。


夢は、子供の頃からよくみる方で、それは30年以上たった今も変わらない。
眠りが浅いと夢をみる、とか、睡眠中の波(レム睡眠とノンレム睡眠)によってみる夢が変わる、とか、いろいろな研究結果があるけれど、その差を感じたことはない。
それは、夢がすべて「無意識」の上で成り立っているから。

「無意識」の夢の中にいる自分は、そこが夢の中だと思っていないことが多い。
目が覚めて、「あ、夢だったんだ」とはじめて気がつく。

そして、夢の中では「視点」が一箇所に定まらない。
現実と同じように「自分が見ている世界」いうパターンと、映画監督のように「すべてを俯瞰した世界」というパターンがある。
前者の場合は、夢らしい夢、という感じなのだけれど、後者の場合は、いわゆる「カメラワーク」がある。
しかも私の場合、大抵、夢の中に自分が登場することが多い。
ということは、私は、演者でもあり、監督でもある、ということになる。
なんて私の夢は、忙しいんだろう。


自分以外の人と、夢を共有することはとってもむずかしい。
だからこそ、いろんな人の夢の話を、ひとりひとり、じっくり聴いてみたい。
できるだけ、現実と夢のコントラストを、曖昧にしていきたい。

そんなことを思いつつ、「夢」をテーマに話したり、曲を流したり、ゲストのShhhhhさんと語らったりしました。
また、児童文学作家でもあり、私の母でもある牧野節子は、あえて「願望」の方の夢について話しています。
いつでもどこでも、何度でも、お好きな時にお聴きいただけたらうれしいです。

▼Radio Collective #201 DREAM-themed “In Every Second Dream” w/Shhhhh, Setsuko Makino Tokyo(19.5.29)






ちなみに、犬も夢をみるらしい。




2019年5月20日月曜日

昭和のロマンティックは、シンセサイザーに包まれて

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。


photo by Masaaki Hara

昨日の星野リゾートOMO5 × dublab.jpによる『LOUNGE DJ NIGHT』、どうもありがとうございました。
宿泊者の方はもちろん、生後7ヶ月の赤ちゃんを連れた友人夫婦から、”楽しそうだから“とふらっと寄ってくださったご近所に住む老夫婦まで、偶然必然、老若男女が交わる、とても素晴らしい一夜でした。
ライブハウスやクラブなみたいな「非日常」とはまた違った、限りなく日常の延長線上の「非日常」という感じがすごくよかったなぁ。
あっちとこっち、とか、あなたとわたし、とか、よいとわるい、とかじゃなくて、こういう境界線のない世界観を、もっともっと形にしていけたらなと思います。

そして、こんな機会もあまりないので、「昭和」がテーマだった昨晩のDJのセットリストを公開してみます。
私はオープニングだったので、オールディーズっぽい雰囲気でゆるやかに始まり、昭和と言ったらやっぱり「シンセサイザー」、そして「ベタな展開」と、それに反発するような「いびつな存在」ということで、前回のブログにも少し書いたけど、昭和が持つ独特の「ロマンティックさ」を凝縮したつもりです。
こうやって並べて聴くと、あらためて海外の影響を受けているものが多いなと思う。

厳密にいうと、1989年1月7日が昭和の最後の日なので、一部、平成リリースのものもあるけど、「昭和の余韻を残しているもの」という意味で入れています。
言わずもがな、どれもすべて素晴らしい曲ばかり。聴いてみてね。

Doris Day / Sentimental Journey - 1945



坂本九 / ステキなタイミング - 1960



Fairground Attraction / The Moon Is Mine - 1988



Orchestre Michel Legrand / L’Eldorado - 1960



ザ・フォーク・クルセダーズ / 帰って来たヨッパライ - 1967



Mariah / 視線 - 1983



坂本龍一 / Ballet Mecanique - 1986



Wink / SPECIAL TO ME



James Mason / Nightgruv - 1984



宮沢りえ / MOON SHOOTER - 1990

==NO MEDIA==


岡村靖幸 / Lion Heart - 1988



小林麻美 / 雨音はショパンの調べ - 1984



荒井由実 / きっと言える - 1976



CoCo / OUT of BLUE ~ふたりの伝説~ - 1990



吉田美奈子 / Love Shower - 1982



郷ひろみ / 毎日僕を愛して - 1983



La Sellrose Can Can / Aerobicise - 1983



細野晴臣 / BODY SNATCHERS - 1984



中森明菜 / スローモーション - 1982



REBECCA / Moon - 1987



Susan E. / I NEED YOUR LOVE - 1981
==NO MEDIA==


吐痙唾舐汰伽藍沙箱(溶け出したガラス箱) / あんまり深すぎて - 1970



小池玉緒 / 三国志ラヴ・テーマ - 1982










2019年5月18日土曜日

星野リゾートの都市型観光ホテル《OMO5 東京大塚》のLounge DJ Night、私たちのロマン

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。



本日土曜日は、『星野リゾート』初の都市型観光ホテル《OMO5 東京大塚》のラウンジでDJします。
路面電車(東京さくらトラムこと都電荒川線)が走っていたり、古き良きお店が数多く残るレトロな町・大塚をイメージしたセットの予定。
「昭和っぽさ」というやわらかなテーマもいただいていて、国内外問わず選曲していて思ったのは、「圧倒的なロマンティックさ」。
それは、すべての「解像度」が、現代ほどくっきりはっきりしていないからこそ、生まれるものなんだろうな。

ラジオから聴いていた情報は、テレビという目で見る形が主流になり、映像はフィルムからデジタルになり、ディスプレイ上で毛穴まで見えるほどになった。
手紙でのやりとりから、電話・メール・メッセージでほぼリアルタイムで人と繋がれるようになった。
どんどん早く、どんどん正確になっていく中で、私たちはそこにあった「あいだの空間」と「あいだの時間」を失った。

音声だけで受け取った情報(ニュース、ラジオドラマ(テレビが普及するまではラジオドラマが主流))を元にその場面を想像すること、これが「あいだの空間」で、愛する人へ募る想いを手紙にしたためて、そのあとそろそろ届いたかな?と想像すること、これが「あいだの時間」、それぞれのイメージです。
今は、「天気いいね」なんてことも、すぐ相手に伝えられるもんね。

その「あいだの空間」「あいだの時間」こそが、「圧倒的なロマンティックさ」なんだと思う。
私はこの時代の持つ雰囲気がすごく好き、だけど、これが正しいとか、そういうことではまったくない。
実は、この「圧倒的なロマンティックさ」は、形は違えど、どの時代にもあるもの。
現代にもあるし、未来に対してもある。

音声だけではなく、映像で見せるようにすることや、時間差なく想いを届けられるようにすることが、未来に対するロマンでもあったんだよね。

ロマンが、ロマンを生み続ける。ただ、ひたすらに。
それが、人間の性、なのでしょうね。ロマンのループ。


というわけで、今夜は、昭和のロマン、をお届けします。
めずらしいシチュエーションでもあるので、ぜひ、この機会にお立ち寄りくださいね。
私は18時からですが、そのあともdublab.jpメンバーと、ゲストのムード歌謡DJの秘密博士さんが登場します。気になる・・!




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▼Infomation
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大塚の街全体で開催される音楽フェスティバル「OMA」の一貫として、星野リゾート初の都市型観光ホテル「OMO5 東京大塚」のラウンジ “OMOベース“で開催されるラウンジ・ミュージックイベント。音楽プロデュースはACE HOTELの音楽も手がけるLA発インターネットラジオdublabの東京ブランチ「dublab.jp」。大塚の街にインスパイアされた珠玉の選曲で、くつろぎつつも語らいとビールが進む音楽を18:00〜23:00と5時間たっぷり提供します。ぜひお立ち寄り頂き、大塚の夜を探索してください!


OMO5 × dublab.jp “LOUNGE DJ NIGHT”
日時:2019年5月18日(土) 18:00-23:00
主催:星野リゾート OMO5 東京大塚
プロデュース:dublab.jp
協賛:DENON DJ / RANE / Acoustic Revive
入場無料

DJ Lineup
18:00-19:00 : DJ Emerald
19:00-20:00 : AZZURRO
20:00-21:00 : DJ Funnel
21:00-22:00 : 秘密博士
22:00-23:00 : Masaaki Hara

※当日は配信はございませんので、現場に是非お立ち寄りください。

2019年4月29日月曜日

「あいだの季節」に身を委ねて/Light in the Attic RecordsよりJack Sills来日

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。


あったかくなったなぁと思えば、急に肌寒くなったりする。
この不安定な季節の変わり目は、なんだか落ち着かなくて、少しそわそわしてしまう。
着るものに悩んだり、とか、温度差にからだが馴染まなくて物理的に調整が大変だ、とか、そういうこともあるんだけど、外に出てさらに気がつくことは、この「あいだの季節」は、一年の中で最も「色の情報」が多いということ。
春が桜、夏が太陽、秋は紅葉で、冬が雪、というと極端だけど、今の時期のような「あいだの季節」は、前後の季節の色が混ざり合って、それぞれが見え隠れしている。
故に、私たちはそわそわせずにいられない。
過去を少し振り返り、未来に少し期待をし、現在を少し見つめ直してみる。
タイムスリップってこんな感じなのかも。


そんな「あいだの季節」にぴったりな音楽に、今日、出会えた悦び。
読書のBGMなんかにもよさそう。
こういうのをひたすら爆音で聴けるイベントとかあったら最高だなぁ...。

The Caretaker's An Empty Bliss Beyond This World

・・と、とろけそうになる意識を取り戻して。


日が変わり本日、4月29日(月)は、下北沢駅の高架下にあるユニークなスペース「下北沢ケージ」に併設するアジアンレストラン「ロンヴァクアン」にて、《dublab.jp》メンバーみんなでグッドミュージックをお届けします。
また、細野晴臣のリイシューや日本の環境音楽のコンピなどをリリースしているシアトルのレーベル《Light in the Attic Records》のJack Sills(from L.A.)が、急遽DJで参加(!)することになりました。






オールラウンダーな彼のDJmixは、どれも程よい温度&湿度ですごく居心地がよいです。
David ByrneがプロデュースしたニューウェーブのバンドB-52’S、「シェルブールの雨傘」などで有名なMichel Legrand、かと思えば、近年再評価がされている清水靖晃、阿川泰子、そして、沖縄民謡のような曲から、堂島孝平(!)まで、ジャンルも国境も越えた音楽への愛情の深さがひしひしと伝わってきます。
上記以外にもジャズ、ブルース、フォークなどなど、本当にあらゆるジャンルの「古き良き」をぎゅっと閉じ込めた宝箱のようなMixばかり。
気に入ったらあれもこれも手を出してしまうタイプなんだろうなぁ。


ちなみに、清水靖晃さんのインタヴューを、《dublab.jp》のボス、原雅明さんがしている記事を偶然に発見。

いまはiPhoneに全部詰めて、シャッフルにして聴いてます。そこにはサブちゃん(北島三郎)からジョン・ケージまで入っていて、そうすると間がいいときはすごく気持ちがいいんです(笑)

清水さんの音楽の聴き方にあらためて共感...。これって、近代の産物だよね。



ちなみに《dublab.jp》メンバーは、みんなそれぞれカラーが違う人ばかりなので、今日のイヴェントは、ずっと「あいだの季節」っぽいかもしれない。
そして、ずっとiPhoneのシャッフルしているような感じかもしれない。

どうぞ、少しそわそわしながらお越しくださいね。
「TOKYO BOOK PARK Vol.6」も同時開催中です。
あなたの運命を変えてしまう奇跡の一冊に、出会えるかも。




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▼Infomation
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#BACKGROUNDMUSICCLUB
supported by dublab.jp @ Shimokitazawa Cage / LỒNG VÀ QUÁN

日時:2019年4月29日(祝・月) 15:00-22:00
会場:下北沢ケージ&ロンヴァクアン http://s-cage.com/
東京都世田谷区北沢2-6-2 京王井の頭線高架下
※当日のストリーミング放送はありません
※ロンヴァクアンは通常営業のため、1オーダー制となります。

Labrat DJs:
g05k, AZZURRO, Agata, Yuki Tamai, Takahiro Saito, DJ Emerald, DJ Funnel, Toru Hashimoto, Masaaki Hara, K-OGEE, Hi-Ray(出演順)

https://dublab.jp/2019/04/backgroundmusicclub-2/



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同時開催中
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「TOKYO BOOK PARK Vol.6」

☆日時
2019年4月27日(土)12:00〜20:00
_______28日(日)11:00〜20:00
_______29日(月・祝)11:00〜19:00

☆参加店
にわとり文庫/文紀堂書店/古書明日/丸三文庫/古書サンカクヤマ/クラリスブックス/マグニフ/スノウショベリング/BOOKS 青いカバ/尾花屋/古書フローベルグ/カタリ文庫/東京くりから堂/一角文庫/リズム&ブックス/nano/heureux/T3-TOYS/雑貨屋ミッテ/SLOPE

☆ゲストブース
◎ステレオテニス ◎テンテンコ ◎しまおまほ






2019年4月13日土曜日

《Meakusma x dublab.jp》、好きなことを徹底的にやること。

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。


忙しない日常の中から見えるものもあるし、
しっかり立ち止まることで見えるものもある。

アイディアは、時間があればあるだけ生まれるわけじゃないし、
かといって、予定をぎゅうぎゅうに入れすぎると息がつまってしまう。(私はね)
そのあいだの「バランス」を上手にとることが大切だなぁと、最近かなりダイレクトに感じています。
できるなら、自分の「好きなこと」を見つけて、それに向き合っていくことができる人生がいいよね。

そんな、自分たちの「好き」を凝縮させた、ベルギーのインディペンデント音楽レーベル《Meakusma》(ミアクスマ)の主催のふたり(Michael KreitzとChristophe Houyon)が初来日するということで、東京公演のサポートを《dublab.jp》でします。

まず、私も大好きな、彼らの2年前のDJmix。




 “エクスペリメンタル”っていう言葉ひとつで括られるカテゴライズも、個人的にはそろそろアップデートしたいと思ってるんだけど、こういう予想のつかない、区切りのない、でも輪郭はあって、自由自在で、信念のある、形あるもの(音楽は形、とは言えないかもしれないけど)は、やっぱり私にとってものすごく魅力的です。

そして、彼らは地元のベルギーで自分たちの情熱を注ぎ込んだフェスティバルも開催しており、選び抜かれたアーティストが出演しています。
「非対立的な観点に立ち、繊細さと奥深さを目指すこと」をモットーにしているだけあって、なんともしびれるメンツ。ドイツの《dublab》も参加しています。

Tashi Wada with Yoshi Wada and Friends - Fanfare

Eli Keszler (live)

Kali Malone - Organ Dirges 2016-2017 [Ascetic House]

Miho Hatori | Recycle Dat Shit (Improv) | The Blue Room


そんなミアクスマの空気を、たっぷりお届けできたらと思います。
下北沢駅の高架下にあるアジアンレストラン「ロンヴァクアン」にて、リラックスした時間をお過ごしください。
エントランスフリーでこんな機会、めったにないよ◎

ちなみに土曜日の今夜は《EM Records》と共同主催の大阪公演。
ああ、行きたい。
そして、ベルギーにも行きたい。
関係ないけど、ヴェネチアにも行きたいし、ギリシャにもエジプトにも行きたい。



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▼Infomation
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Meakusma X dublab.jp @ Shimokitazawa Cage / LỒNG VÀ QUÁN

日時:2019年4月16日(火) 20:00-23:00
会場:下北沢ケージ&ロンヴァクアン http://s-cage.com/
※当日のストリーミング放送はありません。
※ロンヴァクアンは通常営業のため、1オーダー制となります。

Guest DJ:The Meakusma Soundsystem (Michael Kreitz & Christophe Houyon)
Live:Ultrafog
Labrat DJs:DJ Emerald, Hi-Ray
Design:Kotsu(CYK/UNTITLED)


4月16日は、下北沢ケージ&ロンヴァクアンにてベルギーのレーベルMeakusmaとコラボレーション。
当日は、良質なエレクトロニック・ミュージックのリリースとフェスの開催で知られる同レーベルのMichael KreitzとChristophe Houyonが登場。LAのレーベルMotion Wardなどからのリリースで知られるUltrafogがライブを披露し、Labrat DJのDJ EmeraldとHi-Rayがサポートします。
当日の配信はありませんので、貴重なDJセットを、ロンヴァクアンのアジア料理+お酒とともにお楽しみください。

https://dublab.jp/2019/04/dublab-jp-meakusma-shimokitazawa-cage-long-va-quan/



2019年4月3日水曜日

桜と、月と、レディ・ブルー。

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。



今夜は、去年の9月にオープンしたばかりの「ブルーノート・ジャパン」が手がける新業態のカフェ/レストラン/ バー《Lady Blue》にて、インストアDJイベントに出演します。
「桜」をテーマに、3時間たっぷりお届けします。

「桜」というと、花が咲いている姿形の印象がどうしても強くなりますが、その「花が咲く」というのは、あくまで過程のひとつ。
花が咲くよりも前から、桜の木そのものはずっとそこにあり、また、花が咲き散った後も、桜の木そのものはずっとそこにあります。

先日の私のラジオ番組《In Every Second Dream》でテーマだった「月」も、決まって、夜に光り輝く姿形だけを私たちは「月」と呼びますが、月そのものはずっとそこにあります。




そんなことをぼんやりと思いつつ、歌うことが大好きだった父へと、今まで出会ったすべての人たち、そして、これから出会うかもしれないすべての人たちへの想いを込めて、込めて、込めて。

3月はカワムラユキさん、2月は高野寛さんなど、錚々たる顔ぶれの中、お声がけいただいた青野賢一さん、ありがとうございます。

大手町駅から徒歩1分の《Lady Blue》、とっても素敵なお店です。
19時~22時です。
チャージフリーですので、お気軽にお越しくださいませ。



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▼Infomation
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【EVENT】In-store DJ Live: DJ Emerald(2019.4.3 wed.)

4月のディナータイムBGM&インストアDJのテーマは「Cherry Blossoms」。
DJ/セレクターには国内外で活躍の幅を広げるDJ Emeraldを迎え、春の光と浮遊感を独自の世界観で鮮やかに表現します。
インストアDJイベントはチャージフリーとなりますので、お気軽にお立ち寄りください。

■DJ : DJ Emerald
■DATE : 2019.4.3 wed.
■TIME : 19:00 – 22:00
■CHARGE : FREE


レディ・ブルー

〒100-0004 東京都千代田区大手町2-3-1 大手町プレイス1F
Tel 03-3278-8808
Opening Hours 11:30~23:00(Saturday 11:30~22:00)
Holiday  Sunday
http://ladyblue.jp/