ラベル RADIO / ラジオ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル RADIO / ラジオ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2021年4月25日日曜日

言語化できない"なにか"

言語化できない"なにか"を追い求めるように。
その"なにか"かもしれないものは、透明で大きな薄い薄い膜になって、私のからだをすり抜けていく。
トビリシのネットラジオ〈Mutant Radio〉から先週オンエアされた60分のDJmixです。
ゆったり、聴いてくれたらうれしいです。(あー旅したい!)

*3曲一緒にかけたりしてるので、順番通り?じゃないところがあるかも


Tracklist:
— / —
Sarah Davachi / Midlands (2020)
Kevin Richard Martin / Into Air (2021)
Hymns57 / Marina of Horta (2021)
Celer / VI (2021)
Jobanshi / "Music" Inspired Track (by Øguu) (2021)
ju ca / but echoing of you (2020)
— / —
Finis Africae / Luna (2012)
Takayuki Shiraishi / Mirror_from the album 'S As In Soul.-S As In Soul-(2004) (2021)
The L.Switters Sax Brotherhood & Society / HonOff (2021)
øjeRum / Side B (2021)
Obay Alsharani / Sighs of a Sea Turtle (2021)
Heathered Pearls / Docile Touch (2012)
Andrew Tasselmyer / Yesteryear (2021)
Precipitation / Night Sky (2020)
Operating Theatre / Dragon Path (2019)
The Arc / Orphic Mysteries (2020)
Phil Struck / Amber (2017)

2021年4月9日金曜日

BEACON IN THE CITY from ComMunE

渋谷パルコの屋上からお届けする、明日のサタデー・アフタヌーン・イヴェント。
開放的な場所で、風通しもよいです。何かけようかな〜。:)
オンライン配信もあるので、お家からでも、どこからでも。ぜひ!


*


渋谷PARCOの屋上に位置する、インディペンデントな仲間と未来のSHIBUYAをキュレーションする場所「ComMunE」からお届けする特別企画「BEACON IN THE CITY」。

コロナ禍で約1年半ぶりの公開放送イベントとなる今回は、dublab.jpメンバーの他、ゲストを交えて「ComMunE」の開放的な空間で、TAKOBARのタコスを始めとするユニークなフード&ドリンクと共に土曜日のデイタイムを充実させる7時間のミュージックトリップ。

テーマは「release」。会場では気鋭若手フォトグラファーによる同テーマのフォトエキシビジョンが会場を彩ります。今回はmixlrでの通常放送と併せてmixcloud上での映像配信も実施。会場へもぜひお越し頂き、心を解放するひとときをお楽しみください。

※本イベントの新型コロナウィルスへの対応について
・ご来場の際にはマスクの着用をお願いいたします。

・入場前のアルコール消毒にご協力お願いいたします。
・ソーシャルディスタンスの確保をお願いいたします。
・ご来場当日までに37.5度以上の発熱がある場合はご遠慮ください。
・ご来場日より2週間前までに海外の渡航歴がある場合はご遠慮ください。


■BEACON IN THE CITY from ComMunE

日時:2021年4月10日(土) 13:00〜20:00
会場: 渋谷PARCO ComMunE 東京都渋谷区宇田川町15-1

Guest DJs:
Takumi Koizumi / SHINTARAW

Labrats DJs:
Masaaki Hara / DJ Funnel / DJ Emerald / Yui Onodera / MORTSAFE / Yuki Tamai

Photo Exhibition:
Yuki Nobuhara / Wataru Kitamura / Naruki Kaneyama / Takuya Rikitake / una_flor

Live Streaming:
dublab.jp on mixcloud Live or dublab.jp Mixlr

Special Thanks:
TAKOBAR


<タイムテーブル>
13:00-13:45 Yuki Tamai
13:45-14:30 DJ Emerald
14:30-15:15 Masaaki Hara
15:15-16:00 SHINTARAW
16:00-16:45 MORTSAFE
16:45-17:30 Takumi Koizumi
17:30-18:30 Talk(Masaaki Hara+Yui Onodera: Theme 環境音楽)
18:30-19:15 DJ FUNNEL
19:15-20:00 Yui Onodera

https://dublab.jp/show/beacon-city-commune21-4-10/



2020年7月18日土曜日

dublab.jpリニューアル



私のラジオ番組をやらせてもらっているdublab.jpのサイトがリニューアルしました。
番組のアーカイヴはもちろん、イヴェントやプロジェクトの写真もかなり見やすくなってます。すっきり。

本家のロサンゼルスのdublabは20周年を迎え、日本ブランチであるdublab.jpが立ち上がったのは2012年なので、今年で8年目。


中目黒のカフェ「Malmö(マルモ)」から頻繁に生放送していた頃、興味本位でふらっと立ち寄ってみたり(知り合いが全然いなかったので少し緊張しながら)、年末年始のイヴェントの放送をひっそり聴いていたり(テレビを見たり、神社に行ったり、クラブではしゃいだり、の今までの年越しのスタイルに飽きてしまっていた当時の私にとってものすごくフィットした)、あらためてサイトの写真を見てみたら、dublab.jpを立ち上げた年のSHIBAURA HOUSEでのMatthewdavidが出演していたイヴェントにも行っていたことに気がつきました。(dublab.jp 主催だったの知らなかった!)

まさか自分がそのdublab.jpで番組をやるだなんて、まったく想像してなかった。本当に、不思議。
こうやってひとつずつ記憶を辿っていくと、自然な流れだったようにも思えるけど、半分以上、不思議。

私の番組「In Every Second Dream」は今年2年目。
どうもありがとう、そしてこれからもどうぞよろしくね🐥
次回は、9月放送予定です。

2020年3月4日水曜日

DJmix for Ace Hotel Kyoto feat.dublab|エースホテル京都に愛を込めて



気分は、春を待つロサンゼルスの澄んだ青空の下!
It's my dj mix for celebrating the opening of Ace Hotel Kyoto from @dublab special broadcast at Ace Hotel DTLA. Link in bio!

2020年4月、日本に初上陸する「エースホテル京都(Ace Hotel Kyoto)」がオープン。
そちらを記念してロサンゼルスのエースホテル屋上から、同じくロサンゼルスに拠点を置く非営利のインターネットラジオ局「dublab」がライブ配信した際に、日本の「dublab.jp」からUnited Future Organization(U.F.O.)の矢部直さんと、私、DJ EmeraldがDJmixを提供しました。





日本人の楽曲もちょこちょこ入れつつ、ビートレスからビートものを行ったり来たりの毎度おなじみのフリーダム具合です。

ちなみに、最近生まれたばかりの友人の赤ちゃんは、これを聴くと毎回ぐっすり眠るみたい。(あと宇多田ヒカルの「ぼくはくま」だって🧸💕)


いつでも、どこでも、何度でも、お楽しみいただけたらうれしいです。


▼Setlist
Meitei / Sento [Pt.I] [Métron Records]
Suzanne Kraft / Bend [-]
愛燦燦 [-]
Lloyd Miller / Gözel Güzler (Amber Eyes) [Jazzman]
Takayuki Shiraishi / Blue Hour [Studio Mule]
Klein Zage / Womanhood (DJ Python Remix)  [Orphan Records]
ACO / 太陽 [Ki/oon]
Alejandro Franov / DW8000 [Nature Bliss]
大友良英 Produces さがゆき Sings / 恋人中心世界 [FMN Sound Factory]
坂本龍一 / PARADISE LOST [MIDI INC.]
Domenique Dumont / Comme Ça [Antinote]
YAMAAN / OX [Math.Beat Records]
Noah / 風在吹 [Flau]
Susso / Mamadou [Soundway]
Viola Klein / Untitled [Meakusma]
Priori & RAMZi / Halchaloo [FATi Records]
大橋純子 & 美乃家セントラルステイション / Still I Love You [Philips]
Aurra / Like I Like It [10 Records]
Lucas Arruda / Onda Nova [Favorite Recordings]

2019年11月26日火曜日

WW TOKYO >>> Berlin x Tokyo 2019

先日、ジャイルス・ピーターソンが立ち上げた《Worldwide FM》内の松浦俊夫さんの番組《WW TOKYO》に出演しました。


クールな松浦さんのお茶目な一面に笑いをこらえる私

東京は夜の20時、ベルリンはちょうどお昼時。
浅草にある『WIRED HOTEL Asakusa』から、オンラインで全世界に向けて生配信、ということで少し緊張もしましたが、ホテルに泊まりにきている外国人の方々も多く、「(英語で)よかったよ〜」と声をかけてもらったり、あたたかいお客さまとスタッフのみなさんに囲まれて、終始楽しい時間でした。

今回は、11月29日に開催されるベルリン・東京姉妹都市25周年と、クラブカルチャーで活躍する女性アーティストの存在を祝福するパーティ《Berlin x Tokyo 2019》をフィーチャーした放送ということでお呼びいただいた形です。


松浦さんとは、本当は、10月のジャイルス・ピーターソンの来日公演でご一緒する予定でしたが、台風の影響で中止になってしまったこともあったので、そのこともイマジネーションしながらプレイしました。



放送のアーカイヴはこちらからか、下のMixcloudで聴くことができます。




また、複数のコンセプトを混ぜ合わせてDJをする機会もなかなかないので、当日流したトラックを、1曲ずつ解説してみたいと思います。


■Kasai Allstars / Félicité Three (RAMZi Remix) [Crammed Discs]
コンゴ民主共和国(アフリカ大陸のほぼ真ん中にある国)のキンシャサ(首都)に拠点をおく音楽グループ・カサイ・オールスターズの楽曲を、カナダの女性プローデューサーRAMZi(ラムジ)がRemix。
通称「電気フォルクローレ」の匂いはそのままに、彼女のスパイスがしっかり散りばめられています。さすが、の一言。
アルバム自体は、アラン・ゴミス監督の映画『わたしは、幸福(フェリシテ)』のサントラ。
ちなみにこの映画は、2017年、ベルリン国際映画祭審査員大賞を受賞しています。




■Melodiesinfonie / Keep on Searching [JAKARTA]
1993年生まれのスイス・チューリッヒのビートメイカーによる、ソウルフルでジャジーなサウンド。
今回流した曲で、ダントツに松浦さんのことを考えながら選んだ一曲。
ドイツ・ベルリン名門レーベル《JAKARTA》より、今年の作品です。



■Pete Josef / Something Good [Sonar Kollektiv]
ベルリンのグループ・Jazzanovaが主催する老舗レーベル《Sonar Kollektiv》からリリースされている、ピート・ジョセフによるフル・デビュー・アルバム「Colour」より。
四季の移り変わりの見ているかのような、美しさと儚さが共存する作品です。
こちらは、ジャイルスの来日公演のときに流したいな〜と思っていた楽曲なんですが、よく調べたら、3年前に恵比寿ガーデンホールで行われた「Montreux Jazz Festival」で、ピートとジャイルスは共演していました。びっくり。



■Voices In Latin / Hideaway [Morgan]
イギリスの女性作曲家・Barbara Moore(バーバラ・ムーア)が率いるブラジリアン・コーラス・グループ。
ラテン、とあるように軽快なイメージの方が強いですが、「Sunny」のカバーなどしっとり聴かせる楽曲も多く、特に今回流した「Hideaway」は、何度も何度もからだに染み込ませるように聴くのがお気に入り。
メジャーとマイナーを思わせぶりに行き来するコード展開に胸が高まります。1968年の作品。



■Still Parade / Actors (Niva Remix) [Not On Label]
ベルリン在住のNiklas Kramer (ニクラス・クレイマー) の楽曲を、ストックホルムのトラックメイカーNivaがRemixしたもの。
2013年に「XLR8R」という音楽情報WEBサイトで無料でダウンロードしたんですが、こうやっていまだにDJで流すことがあったり、何気に重宝している楽曲。
(調べたら今でもこちらからダウンロード可能)
DJをはじめたばかりの頃、この「XLR8R」にある楽曲を片っ端からダウンロードしていた時期もありました。なつかしい!
ちなみに「XLR8R」は去年から、サブスクリプション・サービス「XLR8R+」もはじめたみたい。



■Marlene Dietrich / Ich Hab'noch Einen Koffer In Berlin [Columbia]
ベルリン生まれの女優であり歌手のマレーネ・ディートリヒによる「ベルリンのスーツ・ケース」。
男性的な衣服を着て中性的なスタイルのトレンドを生み出し、また、ナチスの時代も生きながらも、生涯を通して政治の透明性を訴えた彼女。
そんな彼女の楽曲を選ばない、という選択肢はありませんでした。



■Ambien Baby / Light & High [FATi Records]
1曲目で紹介したRAMZiが立ち上げたレーベル《FATi Records》より、同じくカナダの女性プロデューサーD. Tiffanyと、NAPことDan RinconによるプロジェクトAmbien Babyのミニアルバムより。
RAMZiもD. Tiffanyも、ここ数年のうちにすっかり虜になってしまった女性アーティストです。




■Tuff Sherm / Ska Console [Orphan. Records]
ニューヨークのレーベル《Orphan. Records》からリリースされたコンピレーション『Or.VA1』に収録された、オーストラリアの奇才トラックメイカー、Tuff ShermことDro Careyによる楽曲。
このコンピレーションは「世界メンタルヘルスデー」である10月10日に発売され、収益はメンタルヘルスと学習障害に苦しんでいる子供と家族の生活をサポートする非営利団体『Child Mind Institute』に寄付されるそうです。(出典:AVYSS



■RIP Swirl / Noseblunt [Public Possession]
ミュンヘン発の個性派レーベル《Public Possession》より、ベルリン拠点の新鋭プロデューサーRIP SwirlことLuka Seifertの新作EP。
ハウス、エレクトロニカ、ブレイクビーツ、アンビエントなど、歪み具合も含めて絶妙なバランスな本作を聴いて、すでに次回作が楽しみなくらい。
特にこの「Noseblunt」のような、追いかけても追いかけても追いつかないエンドレスな雰囲気の楽曲に、私はいつもノックアウトされます。(ラストの曲もとろける…最高)
これは、イベント当日もかけちゃうかも。




というわけで、今週金曜日の《Berlin x Tokyo 2019》へ向かって、気持ちは一直線。

メインフロアは、ベルリンからSarah FarinaとDASCOが来日。ベテランのDJ Naz ChrisさんとKATIE SE7ENさんに加え、世界を股にかける音楽プロデューサーSapphire Slowsも出演します。
セカンドフロアは、DJ Honeypantsと私の2人会、朝までたっぷりお届けします。




また、前日の28日には、リニューアルオープンしたばかりの渋谷パルコに移転したDOMMUNE、別名『SUPER DOMMUNE』でのパフォーマンス(トークセッションとDJ)もあります。(出演:Naz Chris、Sapphire Slows、Sarah Farina、DASCO)
2夜とも足を運んでいただき、思いっきり楽しんでいただけたら、こんなにうれしいことはありません。


 



–––––––––––––––––––––––
▼Information
–––––––––––––––––––––––

ベルリン、東京姉妹都市25周年を数える2019年。アートやサブカルチャーの領域においても、ラディカルな自己表現や強烈な独自性で世界を驚かせてきたこの2都市を舞台に、クラブカルチャーで活躍する女性アーティストの存在を祝福する一晩限りの音楽イベント「Berlin x Tokyo」を2019年11月29日、Circus Tokyoにて開催!

DJとして偉大な功績を残すだけでなく、クラブカルチャーにおける多様性実現に貢献するベルリンおよび日本の女性アーティストらを集結させ、両都市間の化学反応をドイツ大使館に代わってお届けします。日本とドイツから生まれた希望の音が、渋谷の夜にこだまする一夜をお見逃しなく。

This year is the 25th anniversary of the close citizen friendship between Berlin and Tokyo, which also extends to the fields of art and subculture.

On November 29, we would like to celebrate this special connection at the mega city's beloved club, Circus Tokyo and focus on the well deserved rise of female artists in Japanese and German club culture!

On behalf of the German Embassy, we bring together great women from Berlin and Tokyo who are not only successful DJs, but also support diversity in club culture by speaking out and taking action.

____________________________________________________

Berlin x Tokyo 2019
2019年11月29日(金)東京都 Circus Tokyo
OPEN 22:00
ENTRANCE ¥2500

<出演者>
Main Floor
Sarah Farina (from Berlin)
DASCO (from Berlin)
DJ Naz Chris
KATIE SE7EN 
Sapphire Slows

Lounge
DJ Emerald
DJ Honeypants


CIRCUS TOKYO ACCESS
〒150-0002 Tokyo, Shibuya City, Shibuya, 3 Chome−26−16 第五叶ビル

____________________________________________________

また、11月28日(木)21:00よりDOMMUNEにて、クラブイベントの出演者によるパネルディスカッション Scopes TOKYO x DOMMUNE 「Berlin x Tokyo 2019: Creating Togetherness in Club Culture」を配信いたします。詳しくはこちらから。

We will stream a special programme DOMMUNE on November 28th at 9 pm for a panel discussion, available as a live stream.
The panel will take place in Japanese with English translation.
See more details here.
____________________________________________________

NIONについて
「ヨーロッパと日本の橋渡し」を一つの目的として活動をするベルリンのアソシエーション、NION。過去にもドイツ大使館との協働によりナイトライフおよびクラブカルチャーに関するイベントを開催しています。ベルリン、東京姉妹都市20周年を迎えた2014年には、クリエイティブ産業に焦点を当てた2日間に渡る展示会、BERLIN x TOKYO RESONANZを企画。その後はUNIT Tokyoにて、Dasha Rushや真鍋大度率いるYour Cosmosを始めとした有名アーティストを招いたクラブイベントを開催。またDOMMUNEとのコラボレーションはちょうど5年前にあたる2014年11月28日にも行われています。レジェンド宇川直宏とベルリンからのゲスト・アーティスト黒川良一が、ベルリン当時最先端のデジタルアートや音楽について語り合いました。



協賛
Native Instruments
Adidas
ドイツ大使館
ベルリン・パートナー
株式会社スペースデザイン
The Royal Park Canvas – Ginza 8

2019年11月7日木曜日

光のアーカイヴ

先日の放送のアーカイヴがアップされました。
『光』をテーマに選曲したり、話したり。

▼dublab.jp Radio Collective #211 “In Every Second Dream” @ Tokyo(19.10.30)




あれ、こんなところにこんな光る看板あったっけ?、とか、
Krautrockって光っぽいんだな、とか、
光ちゃんも、光くんもまわりにいるな、とか、
そういえばJoni Mitchellの"Shine"は、テーマを光に決めた時点で絶対流そうと思ってたな、とか、
光をテーマにカラオケ行っても楽しそうだな、とか、
Laraajiも流したいけど、夢がテーマのときにも流したしな...とか、
ラジオ番組も、作品づくりと同じような感覚だな、とか、
テーマ以外の線引きはほんといらないな、とか、
とにかく放送日まで、私の脳内は『光』のことで頭がいっぱい。
当日の放送を境に、それが解放されるような感じです。

ゲストの武田吉晴くんとの、光についての連想ゲームのようなラフなトークは、カットした部分も含めて楽しい時間でした。
そして彼の選曲と解説(特にインドネシア音楽「クロンチョン」)もいつも通り素晴らしく、世界中の音楽を聴きたい気持ちがふつふつと湧いてくるのでした。
彼のアルバム『Aspiration』も最高◎

そしてもう一人のゲスト、Mio Toyodaちゃんのインタビューは、私にとってもチャレンジ、今までとちょっと違う形式に。
自身のブランド『Sushikatten』で、1点もののガラスのリングを制作している彼女が、ひとつずつ丁寧に紡ぐ言葉たち。
それは、リングを作る過程と似て非なるもの、でも、それに触れている私は、彼女のことがますます愛おしくなりました。
その後ろ(バックグラウンド/背景)に流れる、彼女の好きなアーティストMotion Sickness of Time Travelの楽曲は、窓際で風に揺れている白いカーテンをイメージして。

ふたりを知ってる人はもちろん、知らない人にも、是非聴いてもらえたらうれしいです。
いつでも、どこでも、気が向いたときにね。


▼Playlist:
1. Jules Venturini / Keep Me Close [Whities]
2. serpentwithfeet / Receipts (feat.Ty Dolla $ign) [Secretly Canadian / Tri Angle Records]
3. Ana Roxanne / Immortality [Leaving Records]
4. Modern Nature / Supernature [Bella Union]
5. Blue Gas / Shadows From Nowhere [Archeo / Best Record]
6. Yoshiharu Takeda / Bliss of Landing [METANESOS Records]
7. Caetano Veloso / Luz Do Sol [Nonesuch] – Selected by 武田吉晴(Yoshiharu Takeda)
8. Ratna Das / Rajuan Bulan [Rice Records] – Selected by 武田吉晴(Yoshiharu Takeda)
9. Al Gromer Khan / Dalston Junction Feb. 1970 [Tea Time Music]
10. Lady Gaga / Lush Life [UNIVERSAL MUSIC]
11. Murlo / Ferment (Yamaneko’s Flashback) [Coil Records]
12. Motion Sickness of Time Travel / Late Day Sun Silhouettes [Digitalis Recordings]- Selected by Mio Toyoda [sushikatten]
13. 一風堂 / Nightgulls [Sony Music Direct(Japan)Inc.]
14. Cocteau Twins / Kookaburra [4AD]
15. Grouper /The Race [Kranky]
16. Sparrows / Gold In The Tide (feat. Fazerdaze) [Flau Records]
17. Basil Kirchin / I Start Counting – 5 [Trunk Records]
18. Joni Mitchell / Shine [Hear Music]



また、放送とは別に、番組内で放送したSpotifyにある楽曲と、ここだけで聴くことのできるセットリストをお楽しみください。

▼In Every Second Dream / “LIGHT” – Selected by DJ Emerald [2019.10.30]




2019年10月30日水曜日

光について


毎回、ひとつのテーマに沿ってお送りする私のラジオ番組《In Every Second Dream》。
「月」「夢」「最後」と続き、今回、第4回目の放送のテーマは「光」です。

今までのテーマと大きく違うのは、「光」と聞いたとき、人によって思い浮かべるイメージに結構差があるんじゃないかな、と思うところ。

太陽のような眩しさ(眩さ)、
ダイヤモンドのようにキラキラと輝くさま、
ビーム光線のような直線的な形状のもの、
炎のような揺らめく光、虹のようなカラフルな光、暗闇の中にある見えるか見えないかギリギリの光。

私は「光」と聞いて最初にイメージするのは、ほぼ真っ白、厳密にいうと白よりもオフホワイトに近い色で、
シルクのような、細かい粒子のような、半透明のような、ザラザラしているような、
柔らかくもあり、力強くもあり、あたたかくもあり、つめたくもある光。
それが”なんの”光なのかはわからないけど、私から遠く離れたところから放たれる光。
うーん、こんなに具体性のない抽象的な説明ったらないわね。
そもそも、私はこの「光」を見たことがあるのかしら。
というか、「光」ってそこに「ある」ものなのかしら。

・・そんなことに想いを巡らせながら、選曲しました。


そして、今回はゲストが二人。
まずは、作編曲家であり、世界中を旅するように音楽を聴き漁る武田吉晴(Yoshiharu Takeda)くん。


連想ゲームのように「光」についてラフな雰囲気でトークしつつ、彼に「光」をテーマに選曲をしていただきました。
吉晴くんのやさしい人柄や、選曲家としての一面を楽しんでいただけたらうれしいです。

また、番組の中でも少し紹介していますが、今年の3月にリリースされた彼のファーストアルバム『Aspiration』は、本当に素晴らしい作品です。





先日発売されたばかりの、世界の音楽情報誌『月刊ラティーナ』11月号の「So Quiet〜静寂のための音楽〜」特集内に、彼のインタビューが掲載されています。彼の音楽へのまっすぐな愛情がとてもよく伝わってくる、素敵な記事です。


見開きの吉晴くんのインタビューのページをめくると、偶然にも、前々回《In Every Second Dream》にゲストで出てくださった、DJのShhhhhさんのディスク・ガイドのレビューが。(「Fragments du Monde Flottant」/ V.A. をセレクト)
ShhhhhさんのDJも選曲も好きだけど、文章や言葉もとっても好きです。




さらに2ページめくると、ブラジル最注目のシンガーソングライターであるアントニオ・ロウレイロ(Antonio Loureiro)のインタビューを、dublab.jpのボスである原雅明さんが担当していました。(去年、「公開ライナーノーツ」なるものを担当なさったそうです)
アントニオをはじめ、ゴールドムンド(Goldmund)や、ハニャ・ラニ(Hania Rani)なども出演するピアノフェスティバル「PIANO ERA 2019 - ザ・ピアノエラ2019」が、私の家の近所でもある「めぐろパーシモンホール」であるようです。行きたい!

と、雑誌をほんの数ページめくっただけで、一気にいろんなことが繋がっていって、ひとりでうれしくなるのでした。


そして、もう一人のゲストは、1点もののガラスのリングを中心としたブランド「sushikatten」の作家のMio Toyodaちゃん。
太陽の光を飲み込むようなデザインの「sushikatten」のリングたちは、今回のテーマ「光」にぴったりだと思ってオファーをさせていただきました。




こういった作品(いわゆる「もの」)を、ラジオを通じてどう表現できるかどうか。
そのことに重点を置きながら、彼女へのインタビューを行いました。

彼女の作り上げる世界そのもの、それは「sushikatten」の作品の形、質感、模様、重さ、色合い、そして彼女自身の声から伝わるセンス、哲学、空気感、など、短い時間ではありますが、どうかみなさんに届きますように。

ちなみに、11月29日(金)〜12月1日(日)の3日間、青山SPIRALで開催される『New Jewelry TOKYO』への出展が決まっているそうです。
この機会に是非一度、「sushikatten」の作品を手にとってみていただけたらうれしいです。


–––––––––––––––––––––––
▼Information
–––––––––––––––––––––––

dublab.jp Radio Collective #211 “In Every Second Dream” @ Tokyo(19.10.30)

10月30日の放送は、ひとつのテーマに沿ってお送りする、DJ Emeraldによる番組『In Every Second Dream』の第4回目。
今回のテーマは、『光(Light)』です。
ゲストには、昨年ファーストソロアルバム『Aspiration』をリリースし、2019年には久保田麻琴プロデュース阿波踊りのリミックス/コンピレーション盤『ぞめき八 Re-mixes Stupendous!』への楽曲提供も行っている作編曲家・武田吉晴氏を迎え、『光』についてのトークと選曲をお届けします。
また、番組後半では、ガラス工芸のパートドヴェール製法を用いて、世界にひとつだけのリングを制作している作家・Mio Toyodaさんを招き、自身のブランド『sushikatten』についてのインタビューをお送りします。
最後までどうぞお楽しみください。

dublab.jp Radio Collective #211 “In Every Second Dream” @ Tokyo
日時:2019年10月30日(水曜日)20:30〜22:30
labrat DJ : DJ Emerald
Guest : 武田吉晴(Yoshiharu Takeda)/Mio Toyoda [sushikatten]
Design : Shinya Sato

🎧 ネットラジオの聴き方 🎧
《PCの場合》
http://mixlr.com/dublabjp/ にアクセスして再生
《スマホの場合》
「Mixlrアプリ」をダウンロード(無料) ☞ 「dublabjp」で検索 ☞ 再生

2019年7月4日木曜日

夢のアーカイヴ

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。




ハリウッド映画の危機一髪の状態(あのハラハラする感じ)が、連続的に起き続けているような、夢、をみた。

真夜中の4時半頃、自分の心臓の鼓動が信じられない早さで鳴っていて、その音があまりに大きかったので、びっくりして飛び起きた。
からだ全体にぐーっと力が入っていて、うっすら変な汗をかいて、少しだけ息苦しかった。あぶないあぶない。


夢は、子供の頃からよくみる方で、それは30年以上たった今も変わらない。
眠りが浅いと夢をみる、とか、睡眠中の波(レム睡眠とノンレム睡眠)によってみる夢が変わる、とか、いろいろな研究結果があるけれど、その差を感じたことはない。
それは、夢がすべて「無意識」の上で成り立っているから。

「無意識」の夢の中にいる自分は、そこが夢の中だと思っていないことが多い。
目が覚めて、「あ、夢だったんだ」とはじめて気がつく。

そして、夢の中では「視点」が一箇所に定まらない。
現実と同じように「自分が見ている世界」いうパターンと、映画監督のように「すべてを俯瞰した世界」というパターンがある。
前者の場合は、夢らしい夢、という感じなのだけれど、後者の場合は、いわゆる「カメラワーク」がある。
しかも私の場合、大抵、夢の中に自分が登場することが多い。
ということは、私は、演者でもあり、監督でもある、ということになる。
なんて私の夢は、忙しいんだろう。


自分以外の人と、夢を共有することはとってもむずかしい。
だからこそ、いろんな人の夢の話を、ひとりひとり、じっくり聴いてみたい。
できるだけ、現実と夢のコントラストを、曖昧にしていきたい。

そんなことを思いつつ、「夢」をテーマに話したり、曲を流したり、ゲストのShhhhhさんと語らったりしました。
また、児童文学作家でもあり、私の母でもある牧野節子は、あえて「願望」の方の夢について話しています。
いつでもどこでも、何度でも、お好きな時にお聴きいただけたらうれしいです。

▼Radio Collective #201 DREAM-themed “In Every Second Dream” w/Shhhhh, Setsuko Makino Tokyo(19.5.29)






ちなみに、犬も夢をみるらしい。




2019年3月19日火曜日

《In Every Second Dream》on dublab.jp、ラジオより愛を込めて。

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。



今月から、ラジオ番組をはじめることになりました。
番組名は、「In Every Second Dream」。
声に出した時のなめらかな響きが、とても気に入っています。
意味は、”毎秒の夢の中で”のつもりですが、英語の”Second”には「秒」だけでなく「2番目の」という意味もあるので、”いつも見る、2番目の夢の中で”、でもいいかもなぁと思ったり。
その曖昧さや揺らぎ具合も相まって、この名前しかないなと確信しました。
だって私たちが使っている「言葉」ってやつは、所詮、「物事を測るための目安のひとつ」なんだもの。

そんな実体のない「言葉」を頼りにしながらお送りするこの番組。
毎回、ひとつの「テーマ」に沿って、音楽やそれにまつわるエピソードを中心に、ゲストの方もお招きしながら、自由にやっていこうと思っています。
ひとつのジャンルに特化して《縦に突き刺して》掘り下げていく、というよりは、
連想ゲームのように《横に突き刺して》どんどん幅を広げていくイメージです。


中身についてはこれくらいにして、次は聴ける「場所」についてご紹介します。
このラジオは、インターネット環境にあれば、世界中、どなたでも聴いていただける「ネットラジオ」です。
日本で有名なところだと「radiko」がありますが、同じような要領で、「Mixlr」(ミキセラ)というアプリケーションを使います。
チャンネル名は《dublab.jp》、ダブラブ・ドット・ジェイピー、と読みます。
サイトに直接アクセスしていただいてもいいですし、アプリをダウンロードしていただいてもOK。もちろん無料です。


■Mixlr(ミキセラ)

▽サイト:
http://mixlr.com/dublabjp/

▽スマートフォンアプリ(MacOS):
https://apps.apple.com/jp/app/mixlr-social-live-audio/id583705714

▽スマートフォンアプリ(Android):
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.mixlr.android&hl=ja


では次に、《dublab.jp》について、ご紹介します。
《dublab.jp》は、ロサンゼルスの非営利ネットラジオ《dublab》の、日本ブランチです。
本家の《dublab》は1999年に設立し、音楽だけではなく、アート、カルチャーを広めることを目的とする非営利団体として、アート展、フィルム・プロジェクト、イヴェント・プロデュース、レコード・リリースも手がけています。
そして、日本ブランチの《dublab.jp》が設立されたのは2012年。
東京の活動を中心として、大阪、札幌など、様々な場所での出張放送や、イヴェント、エキシビションなどを行なっています。


■dublab.jp(日本/東京|JAPAN/TOKYO)
Web:https://dublab.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/dublabjp/
Twitter:https://twitter.com/dublabjp
Facebook:https://www.facebook.com/dublab.jp/


■dublab(アメリカ/ロサンゼルス|USA/L.A.)
Web:https://www.dublab.com
Instagram:https://www.instagram.com/dublab/
Twitter:https://twitter.com/dublab
Facebook:https://www.facebook.com/dublab
※最近、デザインが一新してかなりかっこいい。


また、ロサンゼルスと東京だけでなく、ベルリンと、バルセロナにも拠点があります。
両方とも行ったことある国だけど、また行きたいなぁ。


■dublab.de(ドイツ/ベルリン|GERMANY/Berlin)
Web:https://dublab.de
Instagram:https://www.instagram.com/dublab.de/
Twitter:https://twitter.com/dublabde
Facebook:https://www.facebook.com/dublab.de/


■dublab.es(スペイン/バルセロナ|SPAIN/Barcelona)
Web:https://dublab.es/
Instagram:https://www.instagram.com/dublab.es/
Twitter:https://twitter.com/dublabes
Facebook:https://www.facebook.com/dublabes/


ちなみに《dublab.jp》では、2017年の11月にゲストDJとして出演させていただいたことがあります。その時の記事はこちらからどうぞ。



というわけで、初回放送日は明日、3月20日の20時半からです。
今回のテーマは『月』です。
みなさんなりの『月』をイマジネーションしながら聴いていただけるとうれしいです。
また、放送中は、Twitterも随時更新しますので、一緒にチェックしてみてくださいね。


ではでは、また明日!
桑原茂一さん風に言えば、乗船、お待ちしております◎




––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
▼Infomation
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––

dublab.jp Radio Collective #195 “In Every Second Dream” @ Tokyo

日時:2019年3月20日(水曜日)20:30〜22:00
labrat DJ : DJ Emerald
Guest : 門脇健路(イメージフォーラム)
Design : Shinya Sato


3月20日の放送は、新たにスタートするDJ Emeraldによる番組『In Every Second Dream』の第1回目。
毎回、ひとつの「テーマ」に沿って、音楽やそれにまつわるエピソードを中心にお送りします。
今回のテーマは、『月(The Moon)』。
渋谷にある映画館「シアター・イメージフォーラム」より門脇健路さんをゲストに迎え、映画という切り口でお話しいただくコーナーもあります。最後までどうぞお楽しみください。

https://dublab.jp/2019/03/radio-collective-in-every-second-dream-01/




2019年3月17日日曜日

ラジオと私と、そのあいだに。

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。


昔から、ラジオが好きでした。
小学校の卒業文集に書いた私の将来の夢は、とりあえず「ラジオ関係のお仕事」でした。(具体的になんなのかは、なにもイメージが湧いていなかったけど)
中学生のときには、オールナイトニッポンに電話で出演して、クイズに正解して賞金までもらいました。
オールナイトニッポン以外にも、AM/FM問わずにあれこれ送ったFAX(当時の主流)は、ほとんどの確率で読まれました。(テレフォンカードがお礼に送られてくるケースが多かった)

ある日、当時のTOKYO FM(80.0)とJ-WAVE FM(81.3)の周波数のあいだに、新聞には載っていないラジオのチャンネル(周波数)を見つけました。
放送日は不定期で、だいたい20〜21時くらいから24時くらいまで。
日本国内外問わず、最新のポップス全般がフルで流れており、曲と曲のあいだに時折、「こちらは◯◯FMです。番組へのFAXは03-XXXX-XXXXまでどうぞ」という低めの男性の声がはさまり、ただ、実際にFAXらしいものが読まれていることはありませんでした。

そこで私は、すぐにFAXを送ってコンタクト。
するとその男性は、私の送ったFAXを、タイムリーに読んでくれました。
それから放送を確認できた日は必ず、FAXを送るようになりました。
(毎日のように、私は何を書いて送っていたんだろう。まったく思い出せない!)

ひとりでそんなことをやっていてもおもしろくないので、学校の友達にこの謎のラジオ局の存在を広めていきました。
すると、私の家から少し遠いところに住む友達は、そのラジオが聞こえないことがわかり、決められた範囲にしか届かない、一般の人がやってるラジオなんだと、すぐに想像ができました。(たぶん、ダメなやつ)
そのうち、友達も次々とFAXを送るようになり、いつの間にかそのラジオは、私たちの「溜まり場」のようになっていました。
中学生の私たちには、まだインターネットも携帯電話も普及していなかったので、この実体のあるようなないような「溜まり場」は、ものすごく魅力的でした。
学校、家、カラオケ、ゲームセンター(プリクラ全盛期)・・・。
友達と会える場所はそれくらいだったけど、そこに「ラジオ」が加わることは、とにかく不思議な感覚でうれしかったし、ラジオの主の男性も、こんなにFAXが来たことはかつてなかったのか、毎回全部、うれしそうに読んでくれていました。

それから数ヶ月して、そのラジオ局で、友達と一緒に、1日限りのラジオパーソナリティをやることになりました。
ある晴れた日曜日の昼間、ラジオの主の男性から教えてもらった住所の通りに向かうと、そこは私の家から歩いて5分ほどで、しかも、6年間通っていた小学校の通学路の途中にある、見慣れたアパートでした。

女子中学生が3人で「こんにちは!はじめましてー!」と、無邪気に見知らぬ男性の一人暮らしのアパートに行くなんて、今だとちょっと考えられないかもしれない、と思いつつ、いや、今の女子中学生もこういう好奇心みたいなものはあまり変わらないのかもしれない、とも思いつつ、ただ、さすがに当時「1人はまずいな」とは思っていたことを思い出したり。

私たち3人が入って全員が身動きがとれなくなるくらいのワンルームの部屋には、ひとつのマイクと、そんなに大掛かりではない機材のようなものが用意されており、それらを囲んで、とにかく好き勝手にやらせてもらいました。
4〜5時間くらい放送させてもらったと思うんだけど、ほんと、何をあんなに話してたんだろう。
結局、FAXを送ってくるのは地元の友達だけ、という「溜まり場」状態は変わらずで、でも「聴いている側」から「聴いてもらう側」になる感覚は、少し変な感じがしたっけ。まぁ、放送が始まって30分もしたら、そんなのどうでもよくなっちゃったけど。(笑)

その後は、高校受験があったり、みんなバラバラの学校に行ったり、別の地区に引越しをしたりで、まったく聴かなくなってしまったけど、中学生の私にとって、ワクワクした冒険のひとつでした。
Jamiroquaiの「Virtual Insanity」とOff Springの「Pretty Fly」がやたら流れていた記憶があるんだけど、あらためて調べてみたらOff Springの方は、リリースはもっと後。
ほんと、記憶ってあてにならないなぁ。

というわけで、私のラジオ体験は、まだ他にもあるんだけど、今日はこの辺で。


今は、ラジオのチャンネルが固定されてるので、あまり「周波数と周波数のあいだ」という感覚すらないと思うんだけど、こういう「AとBのあいだ」とか「隙間」みたいなものは、(ラジオだけに限らず)あった方がおもしろいのになぁと、ぼんやり思う日曜の午後でした。




この頃、よく聴いていたMariah Carey(マライア・キャリー)のアルバム『Daydream』。
CDラジカセをループにして、最後の「Looking In」が終わったあとに、1曲目の「Fantasy」のイントロが流れて、同じキー(調)で繋がっているように聴こえるのに毎回感動してた。
私がDJmixを作る時、最後と最初が繋がるようにする癖があるのは、この原体験があるからかもしれないな。






2018年4月7日土曜日

豪徳寺近くの『バレアリック飲食店』と、インターネット・ラジオ《Hamon Radio》

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。




嵐が過ぎ去った今日の夜は、豪徳寺そばにある『バレアリック飲食店』にてDJします。

『バレアリック飲食店』は、ごはんもお酒もスイートもほんっとうに美味しいのはもちろん、写真からもわかるように、植物がたくさんあって、雰囲気もよく、居心地がよい。
でも、おしゃれすぎて敷居が高い"あの感じ"もなく、まるで海外にいるような"あの感じ"ともまた違う。
すべてが「ちょうどいい」感じなんです。
何度も何度も行きたくなる、大好きなお店のひとつです。



『バレアリック飲食店』オーナーの快くんのインタビューはこちら


そして今回は、最近ローンチしたばかりのインターネット・ラジオ《Hamon Radio》とのコラボレーション。

現場だけでなく、YouTubeからもリアルタイムでご覧になれます。
《Hamon Radio》の情報がまとまっているTumblrはこちら


世界中へ発信するためにサイト内は英語表記が多いですが、簡単に訳すとこんな感じかな。

====================================
「Hamon Radio」は、世界中の人々が共有しコミュニケートする「第三の場所」。
「Hamon」は、日本語の「波紋」のこと。
水面は、水滴が落ちるとゆっくりと波紋が広がっていき、次第に大きな影響を受けます。
私たちは、「Hamon Radio」がこの最初の水滴のようなものになれることを願っています。
====================================

今夜は、その《Hamon Radio》のサウンド・ディレクターの二人と共に、ゆったりとした、リラックスできる空間が作れたらと思います。
そして、その空間がインターネットを通じて、世界中に広がっていくこともイメージしながら。
私たち人間が生み出したインターネットの世界は、本来、こういう風につかわれるべきよね、と、心底思う、昼下がり。

では、また後ほど。:)




▼information
––––––––––––––––––––––––––––––––

"Balearic Restaurant w/ Hamon Radio"

2018/4/7(土)
at バレアリック飲食店[豪徳寺]
START 19:00-
Entrance: FREE(店内でのご注文は別途お願いいたします)

-DJ-
Tatsuya Ouchi (Hamon Radio)
maa (Hamon Radio)
DJ Emerald

『バレアリック飲食店』より中継生放送。
YouTubeでご覧になれます。
YouTube URL:https://goo.gl/WFDpAb

Broadcast schedule (JST):
19:00 ~ : Tatsuya Ouchi
20:00 ~ : DJ Emerald
21:00 ~ : maa

2017年12月29日金曜日

DJ Emerald - dublab.jp Radio Collective #153 / 全曲解説

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。


先月の《dublab.jp Radio Collective》のDJmixのアーカイブをSoundcloudにアップしました。
※当日の詳細はこちら(事前の記事)と、こちら(終了後の記事)から。



そして今回、初の試みとして、使用したすべての楽曲の解説をしてみました。
結構ラフに書いている&かなり長いので、お気持ちとお時間が許す限りでどうぞ。

#2018.1.21追記
本家のdublubにもアーカイブがアップされました。こちらからどうぞ。


//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

Doppelate / Exception《Share XL》
ロンドンのアーティストDoppelateによる、美しいメロディが散りばめられたアルバムのオープニングを飾るトラック。
全5曲中2曲は、11分を越える楽曲で、申し分なくメランコリックな宇宙空間へ陶酔することができ、特にラストの楽曲は、元EmeraldsのSteve Hauschildtの作品を思い出させます。(この曲は5分31秒。個人的には倍くらいあってもいいと思う…)
Doppelateはハウスのトラックもリリースしているみたいだけど、断然こちらの方がタイプ。
リリース元であるベルリンのレーベル《Share XL》は、私がかつてから好きな《100% Silk》《Church》などから楽曲を発表しているJames Boothがオーナー。

//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

Iguana Moonlight / III《Not Not Fun Records》
いち早くSapphire Slowsの才能を見出したレーベル《Not Not Fun Records》より、ロシアはモスクワのアーティストIlya RyazantcevことIguana Moonlightの、神秘的なニューエイジ・アンビエント作品。
シンセサイザーと混ざり合う、鳥の声や波の音が、まだ見ぬ"あちら側"の世界へ誘ってくれる。
カセットテープはすでに販売終了。
私はデータで買ったけど、妖しげな紫色のジャケットも好き。

//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

Alice Coltrane / Er Ra《Avatar Book Institute》
説明不要のアメリカのジャズ・ミュージシャンであり、ジョン・コルトレーンの妻である、アリス・コルトレーンの1987年の作品『Divine Songs』の3曲目。
彼女によって爪弾かれる珠玉のハープ音の粒たちによって、まるで天国へ導かれているかのような気分に。
そして、彼女自身の歌声(昔のエジプト語の方言らしい)を聴いて、どういう意味なんだろう…と、考えてること自体が野暮だな、と思えるくらい、今まで感じたことのない別世界が広がっていく。
偶然にも、今年は彼女の没後10年目で、この楽曲が含まれたコンピレーションがリリースされている。
ただ、これらの作品は、彼女のスピリチュアル・コミュニティ内にのみに発表していた音源、ということで、少し複雑な気分でもあるのが正直なところ。むずかしいね。

//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

Visible Cloaks / Bloodstream《Rvng Intl.》
先日の来日公演も大好評だった、’テン年代’のアンビエント・ミュージックの代表格とも言える、Spencer DoranとRyan Carlileによるポートランドの2人組のVisible Cloaks。
自分がDJをはじめて間もなく知ったブルックリンのレーベル《Rvng Intl.》は、いまだにずっと好き。
Daniel Lopatinが手がけるFord & LopatinやOneohtrix Point Neverに出会った時の衝撃、再び、と言った感じもあり。

//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

Phil Struck / Rosegate《Quiet Time Tapes》
何をやってもはずさない、センス抜群のHuerco S.が始動した注目のカセット・レーベル《Quiet Time Tapes》より、ドイツのハンブルクの音楽家Phil Struckによる実験的な作品。
カセットについている12ページのブックレットは、デザイナー/フォトグラファーとしても活躍する彼自身によるもの。
どの楽曲もちょうどいい具合に輪郭が歪みつつ、しっかりと奥行きがあるので、あらゆるタイプの音とmixしがいがありそうで楽しみ。
来年以降も、とても重宝しそうな作品集。

//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

D.K. / Bricks In White《Melody As Truth》
2017年、私が最も聴いた音楽は、ロンドンの音楽家Jonny Nashの楽曲やDJmixであることは間違いない。
そして、彼が主催するレーベル《Melody As Truth》からリリースされた楽曲も、それらと同じくらい聴いたと思う。
・・・と言っても、リリースのペースはわりと緩やかで、年に数枚ほどで、しかも、リリースしている楽曲は彼自身の作品か、相方の(ような存在の)Suzanne Kraftの作品のみだった。
その中で、二人の存在にまったく引けを取らないのが、パリを拠点に活動するプロデューサーDang Khoa ChauことD.K.。
また、45 ACPという別名義では、全く異なる質感の楽曲を、ロウハウスのレーベル《L.I.E.S.》からリリースしている。
2年前、私はそのことを知らずに、45 ACP名義のEPを買っていた。巡り合わせってすごいね。

//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

Árbol / Moon Shadowed《Lejos Discos》
今回のdublab.jpのゲストであるPedroがバルセロナ出身ということで、同じくスペインの音楽家であるÁrbolの楽曲を。
ÁrbolことMiguel Marinとは10年くらい前に知り合って、彼のアルバムにヴォーカルとして参加させてもらったり、ライブツアーでスペイン各地を一緒に回ったりした。(2007年〜2009年の間)
南スペインのセビリア出身で、お母さんがフラメンコダンサーだったという彼は、いつも明るく楽しげで、本当にまさに絵に描いたようなスペイン人という感じ。
その一方で、細野晴臣さんやススム・ヨコタさんの楽曲、村上春樹さんや三島由紀夫さんの小説が好きな一面もあって、見かけによらず(いい意味で)繊細さも持ち合わせていて、それがまた興味深い。
そういえば、ツアー前の練習やライブ当日のリハーサルの時だけは、人が変わったように毎回すごくシビアだったなぁ。
2010年以降は、映画のサウンドトラックや、コンテンポラリーダンスへの音楽提供など、さらに幅広い分野で活躍中。
また、バルセロナ、行きたいな。

//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

Hieroglyphic Being, Sarathy Korwar & Shabaka Hutchings / Ashrams《Technicolour》
シカゴのHieroglyphic Being(ハイエログリフィック・ビーイング)と、UKジャズ新世代ドラマーSarathy Korwar(サラシー・コルワル)、ロンドンのテナー・サックス奏者Shabaka Hutchings(シャバカ・ハッチングス)の3名によるプロジェクトの作品。(みんな名前がむずかしい…)
即興ライブセッション音源を切り出してつくられたこの楽曲は、非常に艶やかであるのにも関わらず、その対極にあるザラつきも共存している、Hieroglyphic Beingの前々作『The Disco's Of Imhotep』に引き続き、彼らしい挑戦的な姿勢がしっかり伝わってくる。
今回のようなラジオ放送や、ラウンジミュージックという位置付けではないと思うんだけど、これだけはどうしてもプレイしたかったので、思い切って。
《Technicolour》は言わずもがな《Ninja Tune》傘下のロンドンのレーベル。THE 安定。
ちなみに、元のセッションはこちらで聴くことができ、こういったアプローチもかっこいいなって思う。



//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

Ambien Baby / AB2《Normals Welcome Records》
カナダはヴァンクーヴァーのアーティスト、D. TiffanyとDan Rinconのユニット。
こういった内向きかつ柔らかめの、ローファイなミドルハウス(勝手に命名)は、延々聴いていられる私なのです。
ピリッとアシッド要素も入ってるのも、ニクい。
コンピレーションEPで、この楽曲以外にはまだリリースはなし。今後が楽しみ。
D. Tiffany名義では、2014年に、同じくヴァンクーヴァーのレーベル《1080p》からもリリースしている。

//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

Cloudface / Coffee《Black Opal》
今回のMixの折り返し地点。
こちらもカナダのヴァンクーヴァーのアンダーグラウンド・ダンス・ミュージックを牽引する《Mood Hut》からもリリースしている、機材マニアで有名なCloudfaceことDavid Reynoldsのドリーミーなダウンテンポ・ダンストラック。
3年前にリリースされたLP『Untitled』のオープニングより。
同LPのラストを飾る『U & Me』もお気に入りで、後者は夏に録音した自分のDJMixにもIN。
PVもいい塩梅に輪郭があって、よい。


《Black Opal》は、イギリスのカセットテープを中心にしたレーベル《Opal Tapes》傘下のヴァイナルオンリーレーベル。本作は、レーベル2作目。

//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

Tolouse Low Trax / Vai Vai《Karaoke Kalk》
1994年に結成されたドイツのエレクトロ・ポップ・アヴァンギャルド・クラウト・ロック・バンドの(長い!)KREIDLERのオリジナル・メンバーであるDetlef Weinrichによるソロ・プロジェクト、Tolouse Low Trax。
“ミニマル”という軸で音楽を聴くことはなかなかないけど、こういうサウンドは嫌いじゃない。
あまり情報が出回ってない中、2016年の秋冬シーズンのPaul Smith/ポール・スミスのウィメンズコレクションのショーミュージックとして使われてたことは、確認ができた。

//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

Blue Heron / Paul's Blues (ft. Coyote)《Mood Hut》
前出の《Mood Hut》より、ダウンテンポトラックを中心にしたコンピレーションから、お気に入りの1曲。
全体に散りばめられているのは、『Paul's Blues』の名の通り、ジャズフルート奏者であるPaul Hornが Joni Mitchellと一緒にあの名曲『Blue』を演奏しているこちらと思われます。



それにしても、《Mood Hut》はどれも名曲ばかりで、本当にすごい。

//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

Odd Nosdam / Profane Bong Sue《Leaving Records》
私はDJをはじめてから、DJの知り合いがたくさん増えた。
その中で、聞く回数が過去最多であろうセリフ、それは「実は、元々ヒップホップ聴いてたんだよね...」である。
「え!あなたが?!」というような人に限って、こっそり、そう教えてくれる。
“俺は東京生まれHIPHOP育ち、悪そうな奴は大体友達”という歌詞で有名なヒップホップのイメージが、ここ数年でほぼなくなったと言ってもよい。
私は、ヒップホップを聴いてきていないけど、唯一、ロサンゼルスのインディーズ・ヒップホップのレーベル《Anticon》に所属していた、Why?とDoseone、そして、このOdd Nosdamだけはほんのり聴いてたので、多少なりとも愛着がある。
いわゆるヒップホップの定番、ではないけど、ヒップホップの"あり方"みたいなものは、当時、感じてたと思う。
今回の楽曲が収録された、昨年発売されたアルバム『Sisters』は、いい意味で、あの頃の匂いを現代に連れてきてくれている。マスタリングは、Matthew David。

//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

Tlim Shug / Memoir For Your Dream《Echovolt Records》
LegoweltやSimoncinoなどのリリースもしている、ギリシャはアテネのレーベル《Echovolt Records》のコンピレーション。
今回のTlim Shugの楽曲以外は、ローファイハウスが中心で《100%Silk》の雰囲気が強く、それはそれで◎。
Soundcloudにアップされている彼自身の楽曲はどれもセンス抜群。
ちょいちょい笑わせようとしてくるようなユーモアがあるのも最高。 (ってそんなつもりじゃなかったらごめんなさい)



//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

EmE / Canopy《Circuitree Records》
この音源に関しては、とにかく、情報がない。
レーベルのサイトはドメインの有効期限が切れてるし、SNSまわりも2015年を最後にストップ。
かろうじて、マイアミのレーベルだということはわかる程度。
私もどうやってこの音源にたどり着いたのか、忘れてしまった。
たまに、こういう謎の存在や出会いがあるのもDJの醍醐味だったり。

//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

坂本龍一[Ryuichi Sakamoto] / 美貌の青空[Bibo no Aozora]《Güt / For Life Records》
度々、現場でもかける教授の楽曲。
中でもこの『美貌の青空』は、メロディとコード展開が非常に美しく、時代を超えた名曲のひとつだと思います。(あと『Ballet Mécanique』も!)
この楽曲が素晴らしいのは、その”美しさ”だけでなく、その向こう側にある、手の届かないもどかしさや、目に見えている事象の危うさ、知らない間に押し殺してしまっているかもしれない気持ち、みたいなものが、全部同じ瞬間瞬間で混ざり合っているから。
「音楽」というツールを使って、時にキャッチーに、時にヘヴィーに、私たちに感じる/考える時間を与えてくれる教授。そして、細野さんと幸宏さんも同じく。
あらためて言うまでもないけど、YMOの3人は、永遠にリスペクト、です。

//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

Shigeto / Huron River Drive (Evenings Remix) 《Ghostly International》
最後の方は柔らかい雰囲気にしたかったので、久しぶりに、Shigetoさんの楽曲をチョイス。
フェミニンな雰囲気たっぷりのエレクトロニカ・サウンドの中に、しっかりとした太いボトムが鳴り響く。
そのバランスがとても心地よく、かつ、展開がすごくロマンチックで、聴くたびに、毎回からだがとろけそうになる。
おばけのアイコンで有名なレーベル《Ghostly International》は、Gold Panda、School Of Seven Bells、Com Truiseなど、私がDJをはじめた2010年頃によく聴いていた。
特に、Gold Pandaのアルバム『Lucky Shiner』は、繰り返し聴きまくっていて、やっぱりからだがとろけそうになっていた。

//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

D.K. / Evening Shadows《Antinote》
先にも出てきたD.K.のセカンドアルバム『Island of Dreams』より、あたたかみのあるトロピカルサウンドが特徴的なトラック。
フランスのレーベル《Antinote》からは、同じくパリ在住のDomenique Dumont(こちらもトロピカルかつキュートなローファイダンスミュージック)や、岡山在住のInoue Shirabe(現在の名義はSHIZKA)など、素晴らしいアーティストの作品がリリースされている。
去年パリに行った時、いろいろタイミングが重なって、レーベルオーナーのZaltanに少しだけ会う機会があったのだけど、自由で、気さくで、すごく楽しい人だった。
5年目を迎えた《Antinote》、これからも楽しみ。

//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////


Mixcloudでも聴くことができます。






2017年11月5日日曜日

dublab.jp @下北沢ケージ/ロンヴァクアン with Pedro Vian

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。


11月初日、バルセロナのDJ/プロデューサーのPedro Vianを迎えたdublab.jpの放送は、終始、居心地のよい雰囲気でした。
聴いてくださった方、どうもありがとうございました。

私は、アンビエント/ニューエイジ〜エクスペリメンタル〜メローなハウス〜ブロークンビーツ〜バレアリックといった風でオープニング1時間を担当。
今月末にジャパンツアーを控えている、ポートランドのユニットVisible Cloaksの楽曲を忘れずにMixしました。


今回のゲストであるPedro Vianは、会場の雰囲気にマッチした、温かみのあるディスコを中心に。
母国のスペインや、ブラジルのレアなレコードを含め、肩の力が抜けているのに、エレンガンスにきれいに曲と曲をつないでいました。(曲の歌詞の内容はどういったものかはわかりませんが)

アフターDJのHi-Rayくんは、ジャンル横断で自由に、楽しそうにプレイをしていたのが印象的でした。
三者三様の一夜、すごく充実した楽しい時間はあっという間にクロージング。
個人的に、AZZURROさんにもお会いできてうれしかった。






今回の会場だった「ロンヴァクアン」は、異国情緒溢れるアジアの屋台酒場。
下北沢駅の高架下にある広場「ケージ」の一角。
「東京R不動産」で知られる株式会社スピークと、幅広い分野で活躍するクリエイティブカンパニー・株式会社東京ピストルのプロジェクト。

お酒はもちろん、料理の種類も豊富でとても美味しかったし、何より、「下北沢」という街にすごくフィットした空間でした。
また行こうっと。



2017年10月31日火曜日

11月1日[水] 20時から。下北沢ケージ/ロンヴァクアン [Cage / LỒNG VÀ QUÁN] - ネットラジオ《dublab.jp》出張放送

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。


11月1日(水)20時からは、ネットラジオ《dublab.jp》にて。
今回は、下北沢の高架下にある「ロンヴァクアン」から公開生放送。
前半が私DJ Emerald、後半はバルセロナよりDJ/プロデューサーのPedro Vian。
放送終了後は、Labrat DJのHi-RayによるアフターDJを予定しています。


–––––– "dublab.jp"って?
dublab.jpは、アメリカ、ロサンゼルスの非営利ネット・ラジオdublabの日本ブランチです。
(中略)音楽のみならず、アート、カルチャーを広めることを目的とする非営利団体として、アート展、フィルム・プロジェクト、イヴェント・プロデュース、レコード・リリースも手掛けています。

ウェブサイト(http://dublab.jp/ )の他、ライヴ・ストリーミングMixlr(http://mixlr.com/dublabjp/ )、Mixlrのスマートフォン・アプリ(MacOS、Android対応)でも視聴可能です。



一言ではとても言い表すことのできない、本当に素晴らしいコンテンツばかりの《dublab.jp》は、日本で唯一の、と言っても過言ではない、
良質で且つ、本質を突く、多面性と柔軟性を持ちあわせた、勇気のあるネットラジオ局です。
いつも「何がはじまるんだろう」と、わくわくさせてくれます。
この日の夜も、そうでありますように。

ネット上でも、現場でも、どうぞお好みで、
この日限りの"空間"を、是非、お楽しみください。



//////////////////////////////////////////////////////////////

dublab.jp Radio Collective #153 From Tokyo @ Shimokitazawa Cage / LỒNG VÀ QUÁN
日時:2017年11月1日(水) 20:00-22:00
会場:下北沢ケージ&ロンヴァクアン s-cage.com
※ロンヴァクアンは通常営業のため、1オーダー制となります。
> Labrats DJs:DJ Emerald, Pedro Vian, Hi-Ray

//////////////////////////////////////////////////////////////

■ DJ Emerald
ミラーボールの煌めき、陽炎の揺らめき、終わりのある永遠、毎秒が旅のはじまり。

DJ Emeraldは、光と影の間を浮遊するかのようなミックスで都内のクラウドを魅了している。
クラブ、ライブハウス、ギャラリーやカフェなど、シーンによりジャンル・ムード・コントラストは様々。
2015年に韓国/ソウル、2016年にイギリス/ロンドン、フランス/パリでもプレイ。
同年、アムステルダム発『Dekmantel Festival』の東京公演に出演。

過去に音楽活動を行っていた時期もあり、2008年には、バルセロナの世界最大級の都市型フェス『Sonar Festival』で、スペインの音楽家Árbolのゲストヴォーカルとして出演。
また、イベントのオーガナイザーとしての顔も持ち、世界各国のアーティストの来日公演を開催している。
2017年5月には、ヘルシンキ発のアート・ファッションマガジン『REVS Japan』へ寄稿し、その活動は音楽以外にも広がりを見せている。


>>>Blog
http://djemerald.blog.houyhnhnm.jp/

>>>Tumblr
https://djemerald.tumblr.com/

>>>Soundcloud
https://soundcloud.com/emerald-elly

>>>Mixcloud
https://www.mixcloud.com/djemerald/

>>>Twitter
https://twitter.com/_djemerald_

>>>Instagram
https://www.instagram.com/une_femme_9/



■ Pedro Vian
Pedro Vianはスペイン、バルセロナを拠点に活動するプロデューサー/DJ。
前身のエレクトロニックデュオAsterでは[Hivern Disc]、[Mathematics Recordings]から12インチシングルをリリースし、2014年に自身が主宰するレーベル[Modern Obscure Music]をスタート。1st EP「Dancing Hindus」では、リミキサーにHieroglyphic BeingとMadteoを起用し話題を集めた。
翌年、同レーベルからEP「Black Toms」をリリース。リミキサーにInga CopelandとPye Coner Audioを起用し、Pitchfork、Red Bull Music Academyなどの主要メディアに取り上げられ、好評価を得られる。
2016年には1st LP「Beautiful Things You Left Us For Memories」をリリース。Kassem MosseやPye Coner Audioにも通じるアナログ愛に満ちた哀愁のあるアンビエントスタイルのエクスペリメンタル・テクノに仕上がっている。2017年同アルバムの中からEric Copeland、Peder Mannerfeltといった注目のアーティストを起用したリミキシーズEPをリリース。DJとしては、「Sonar Festival Barcelona」や「Primavela Sound 2017」などのバルセロナの大型フェスに出演する他、海外の有名DJと共演するなど、現在高い注目を集めている。


Twitter: https://twitter.com/pedro_vian
Souncloud: https://soundcloud.com/pedro-vian
Discogs:https://www.discogs.com/ja/artist/3785758-Pedro-Vian
Instagram: https://www.instagram.com/pedro_vian/



■ Hi-Ray (Gang of Luck)
岐阜県出身。DJ / Organizer
上京後、自身が主催を務めるエレクトロニックミュージックパーティ「metropolis」を約3年に渡り都内各地で開催。
その後、LAを拠点とするインターネットラジオ局「dublab」の日本ブランチ「dublab.jp」に加入。
「RAYBACH」を経て、2015年5月より神宮前bonoboにて新たなオーガナイズパーティ「Gang of Luck」始動。
「ギャングスタ・ミュータント・ミュージック」をコンセプトに、テクノ、ヒップホップ、レフトフィールドの垣根を越えて徘徊。