2019年10月10日木曜日

「アシッド・ジャズ」とは、”何かと何かを掛け合わせたもの”。

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。


「アシッド・ジャズ」とは、”何かと何かを掛け合わせたもの”。
私はそう、解釈しています。

"音楽(ジャンル)"と言わずに、敢えて“もの”と言っているのは、その"何か"が、文化でも、思想でも、概念でも、空気感でも、ちょっと乱暴な言い方をすると、なんでもよいから。
そして、その”掛け合わせ”が、意図的でも偶発的でも構わないし、そこに正解も不正解もない。
ただ、人が感動するかどうか。
それに尽きると思う。


ところで、ここ最近、”空気感”って言葉を使うことが増えてきた。
なんでだろう?ん、そもそも”空気感”ってなんだ?と、あらためて考えてみてわかったことは、
本来、”空気感”とか”雰囲気”みたいな、言葉で言い表せないものこそが「ものごとの本質」であって、
「言葉」とか「数字」は、あくまで借り物の姿であるということが、ここ数年、どんどん忘れ去られてる気がしているから。

まず、ひとりひとりの感覚とか、気持ちとか、考えとか、もしくはそこまでに至らない何かがあって、それと連動する形で行動や立ち振る舞いがあって、その後、自然と”空気感”や”雰囲気”が生まれる。
そんな、触った瞬間にはじけてしまいそうな、無限に広がる泡のようなものを、お互い少しでも理解しようとするためのひとつの道具として、「言葉」とか「数字」があるだけ。

もちろん、「言葉」や「数字」は悪ではないのよ。
ただ、「言葉」や「数字」だけに価値を置こうとする時代は、いずれ廃れる。
私は心底そう思うし、そう信じています。

bASIL kIRCHIN & John Coleman - I Start Counting 1970 - 80

*Basil Kirchin(ベイジル・カーチン)は、最近出会った英国のドラマー・作曲家。全作品、絶賛感動中...。



と、話がだいぶ拡張しましたが、今週末、「アシッド・ジャズ」生みの親であり、長きにわたって第一線で活躍するDJ、ジャイルス・ピーターソン来日公演に出演します。

メインの《STUDIO X》にはジャイルスに加え、彼の長年の盟友であるUnited Future Organisationの松浦俊夫さんと、GonnoさんとドラマーMasumuraさんによるジャムライヴ。
《CONTACT》《FOYER》のそれぞれのフロアは、TSUBAKI fmのボス、Midori Aoyamaくん率いる色彩豊かな面々。
特に、20代の若手DJのでもある、Leo GabrielくんとMayu Amanoちゃんは非常に楽しみ◎
こういう”点”ではなく”線”になっている、しかも、”直線”じゃなくて”曲線”を描いているパーティは、自分がお客さんの立場のときもワクワクします。
そのあたり、松浦さんとMidoriくんがele-kingの対談インタビューで掘り下げています。


あとは台風だけ…どうか…!



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▼Infomation
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Gilles Peterson at Contact

日時:
2019年10月12日(土)
OPEN/22:00

会場:
Contact Tokyo(渋谷)

出演:
Studio:
Gilles Peterson (Brownswood Recordings | Worldwide FM | UK) + MC General Rubbish a.k.a Earl Zinger
Toshio Matsuura (Toshio Matsuura Group | HEX)
Gonno × Masumura -Live

Contact:
- powered by TSUBAKI FM -
DJ KAWASAKI
SHACHO (SOIL&”PIMP”SESSIONS)
Masaki Tamura
Souta Raw
Midori Aoyama

Foyer:
Mido (Menace)
Gomez (Face to Face)
DJ Emerald
Leo Gabriel
Mayu Amano


supported by COCALERO


『イギリスの音楽大使と巡る未踏のジャズ』

UKジャズカルチャーのスペシャリストとして長きにわたって第一線で活躍するGilles Petersonが、比類なき音楽知識と情熱とともにContactでスペシャルセッションを開催! イギリスで初めて開催したフェスティバルWe Out Hereの反響も冷めやらぬなか、ここ東京でも熱狂の瞬間をお届けする。
ルーツである80年代のレアグルーヴシーンでの活動から、アシッドジャズ・ムーブメントとそれ以降の音楽の新しい枠組みを提示した功績にいたるまで、Gilles Petersonは伝統に敬意を払う音楽を支持しつつも、同時に新たな音楽の品質保証役として未踏の領域を開拓してきた。そんなGilles Petersonとともに一夜をナビゲートするのは、長年の盟友、松浦俊夫だ。United Future Organisationの一員であり、現在はバンドプロジェクトを手掛ける彼に加え、日本屈指のテクノ/ハウスDJとなったGonnoと技巧派ドラマーMasumuraによるジャムライヴも実現。鋭いビートと飛び交う電子音がオーディエンスを宇宙の彼方へと誘う。
Contactフロアでは、ディスコ/ブーギーのエキスパート、DJ KAWASAKIが登場。さらに、Gilles Petersonのプレイサポートで世界的な人気を獲得したSOIL&“PIMP”SESSIONSのSHACHOも参戦。個性際立つ出演陣が出揃った今回のラインナップとともに、未来を切り開く刺激的な音楽表現に酔いしれてほしい。


「The UK’s prominent jazz ambassador heads up a night of sonic adventures」

As one of the most prominent, long-serving specialists for jazz culture in the UK, Gilles Peterson acts as a stamp of assured quality. From his roots in the 80s rare groove scene to providing the framework for the acid jazz movement and beyond, Peterson has sought to champion music that holds tradition in high regard even as it charges into uncharted territory. Fresh from the success of his first UK festival, We Out Here, Peterson brings his unparalleled musical knowledge to Contact for a very special session.
He’ll be joined on the night by Toshio Matsuura, a longtime affiliate of Peterson’s in Japan who headed up the United Future Organisation and now leads his own band. As if that wasn’t enough, visionary house specialist Gonno will team up with virtuoso drummer Masumara for a jam that travels to the outer limits.
On the Contact floor, disco and boogie expert DJ Kawasaki will be joined by Shacho from the mighty Soil & Pimp Sessions. His band had a major international breakthrough when Gilles Peterson introduced them via his highly influential BBC Radio 1 show, making him the perfect addition to this line-up of highly individual heads immersed in exciting, soulful music that strikes out into the future.


¥1000 Under 23
¥2500 Before 11PM
¥2800 GH S Members
¥3300 w/Flyer
¥3300 FB Discount
¥3800 Door





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