2021年2月21日日曜日

After "MUSO Culture Festival 2021"

"MUSO Culture Festival 2021"に提供した「禅」をコンセプトにしたDJmixです。


「一本の糸」をイメージしながら、ターンテーブル2台、CDJ2台の計4台を使って、1曲〜最大4曲までを、重ねたり、重ねなかったりを繰り返しています。
レコーディング中は、ピッチ(音程)を細かく合わせつつ、小さな音の変化を聴き逃さないようにしながら、慎重に進めていきました。


▼Playlist
Eliane Radigue - Geelriandre [Important Records]
William Basinski - Fin [Temporary Residence Limited]
Annea Lockwood - Thousand Year Dreaming- Breathing And Dreaming [Pogus Productions]
Ruth Anderson - I Come Out Of Your Sleep [Arc Light Editions]
Carmen Villain - Molina [Geographic North]
Ellen Fullman & Theresa Wong - Harbors Part 2 [Room40]
Gi Gi - Deudorix [Quiet Time Tapes]
白石隆之(Takayuki Shiraishi) - Zankyo [HERE.]
Judith Hamann - Down to Dust (2018, composed by Anthony Pateras)  [Blank Forms Editions]
Jan Jelinek - Happening Tone [faitback07]
The Caretaker - Mental caverns without Sunshine [History Always Favours The Winners]
Harold Budd - Nove Alberi [All Saints]
Motion Sickness of Time Travel - A Reading [-]
Jon Gibson - Cycles [Superior Viaduct]
梯郁夫(Ikuo Kakehashi) - Flying Pigment [K.I.M. Eye's Project Label]
Endurance - 1 [Muzan Editions]
Bryce Hackford - Harbor [Spring Theory]


序盤の方に聴こえる、風のような音はRuth Andersonの「I Come Out Of Your Sleep」で、呼吸を整えるような意味合いで置いてみました。
中盤の方の白石隆之さんの「Zankyo」を33回転にして、よりその残響を堪能しながら、空間を歪ませました。
一番気に入ってるのは、終盤手前のJon Gibsonの「Cycles」のパイプオルガンの音色が継続的に鳴り響く中で、踊るように梯郁夫さんの「Flying Pigment」が現れ、消えていくところ。


そして、このDJmixには「続き」があります。
この約1時間のDJmixをそのまま逆再生したものを、個人のMixcloudアカウントにアップしました。(オープニングに、William Basinskiの「Fin」を流したのは、この構想が元々あったからなのでした)



"戻っているものが進んでいく"感覚、なかなかおもしろい。
慣性の法則がずっと続いているような、はたまたクリストファー・ノーラン監督の映画「TENET テネット」のような・・・。(そろそろもう一回観たくなってきた)
こちらも併せて聴いていただけたらうれしいです。




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