彼は、女性シンガーのAnna Howsonとニュー・ウェイブ色の強いデュオ「Vazz」としても活動をしており、最近、ベルギーのレーベル《STROOM 〰》から『Submerged Vessels And Other Stories』をリリースしており、そのボーナスCD付属として、この『Piano Music』がついてくる。
本編の『Submerged Vessels And Other Stories』は、バンドサウンドの楽曲と、ピアノソロの楽曲が入り混じった構成になっている。
この、「ん?」とちょっと振り返りたくなる存在が、たまらなく好き。
Iguana Moonlight / III《Not Not Fun Records》
いち早くSapphire Slowsの才能を見出したレーベル《Not Not Fun Records》より、ロシアはモスクワのアーティストIlya RyazantcevことIguana Moonlightの、神秘的なニューエイジ・アンビエント作品。
シンセサイザーと混ざり合う、鳥の声や波の音が、まだ見ぬ"あちら側"の世界へ誘ってくれる。
カセットテープはすでに販売終了。
私はデータで買ったけど、妖しげな紫色のジャケットも好き。
Alice Coltrane / Er Ra《Avatar Book Institute》
説明不要のアメリカのジャズ・ミュージシャンであり、ジョン・コルトレーンの妻である、アリス・コルトレーンの1987年の作品『Divine Songs』の3曲目。
彼女によって爪弾かれる珠玉のハープ音の粒たちによって、まるで天国へ導かれているかのような気分に。
そして、彼女自身の歌声(昔のエジプト語の方言らしい)を聴いて、どういう意味なんだろう…と、考えてること自体が野暮だな、と思えるくらい、今まで感じたことのない別世界が広がっていく。
偶然にも、今年は彼女の没後10年目で、この楽曲が含まれたコンピレーションがリリースされている。
ただ、これらの作品は、彼女のスピリチュアル・コミュニティ内にのみに発表していた音源、ということで、少し複雑な気分でもあるのが正直なところ。むずかしいね。
Phil Struck / Rosegate《Quiet Time Tapes》
何をやってもはずさない、センス抜群のHuerco S.が始動した注目のカセット・レーベル《Quiet Time Tapes》より、ドイツのハンブルクの音楽家Phil Struckによる実験的な作品。
カセットについている12ページのブックレットは、デザイナー/フォトグラファーとしても活躍する彼自身によるもの。
どの楽曲もちょうどいい具合に輪郭が歪みつつ、しっかりと奥行きがあるので、あらゆるタイプの音とmixしがいがありそうで楽しみ。
来年以降も、とても重宝しそうな作品集。
《The Smiths》とか《XTC》は聴いていたけど、「ネオアコ」というくくりで聴くこと自体が、私にとってはとても新鮮でした。
すごく軽快で、少しだけ夢のようで、楽しげなのにどこか寂しげで・・・。
「ネオアコ」の独特な雰囲気に包まれて、揺らめいていました。
と同時に、この時、私はまだDJはしてなかったけど、自分の知ってる音楽が少しずつ細分化されていく感じがおもしろいなぁと感じていました。
"This mix has a natural flow and whilst it is relaxing in parts it also has an air of disorientation to it. Music to get disoriented to. I'd hope people can slide to sleep listening to it, start their day with it, or use it as a tool for whatever they wish." - Jonny Nash
■出展/出店(A to Z)
- ADULT ORIENTED RECORDS
- COCONUTS DISK
- DJ’s Market
- FACE RECORDS
- FIRST IMPRESSIONS
- PEOPLEAP
- レコードの日
- $HOW5 (# テガキ)
- s o s
- TALKY
- TYO magazine
- YAMADA ZOMBIE
■イベント
- 銀座地下上映会 Presented by café de cinéma
開催日:11月9日(木)
上映開始時間:20:00~
入場料:¥500(1ドリンク付き)
主催:café de cinéma
上映作品:『黄金のメロディ マッスル・ショールズ』 http://muscleshoals-movie.com/