2018年7月21日土曜日

《ロブスター・テルミン》レーベルショーケース|Lobster Theremin 5 years in Tokyo

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。


ロブスター・テルミン〈Lobster Theremin〉。

世界初の電子楽器「テルミン」を演奏するかのように、1本の手が「ロブスター(ウミザリガニ)」を操る、愛おしい手書き風のイラストが特徴のロンドン発のこのレーベルは、傘下に〈Mörk〉〈Distant Hawaii〉〈Tidy Bedroom〉という3つのレーベルも持ち、2017年にはレコードショップまでオープンし、ここ数年、ものすごい勢いで拡張し続けている。

また、流通(ディストリビューター)としてのセンスもとっても素晴らしく、数え切れないほどの楽曲を世にリリースしていて、そのファンも世界中に数多く存在する。
私もどちらかというとそのクチで、楽曲を買ったあとで「あ、これロブスター・テルミンがディストリビュートしてるんだ」と知ることがたまにある。

先日、《Pioneer DJ Radio》に提供させていただいたDJmixの序盤で流れるAquatic Languageの「Départ」という楽曲も、Lobster Distributionシリーズのひとつ。
また、中盤で流れるBlair Sound Designの「Overheated」という楽曲は、Lobster Thereminからリリースされているもの。
「星のカービィ」の音がサンプリングされてて、つい顔がにやけちゃう。








基本的にダンスミュージックがメインで、その中でもハウスが一番の軸にはなっているんだけど、ロブスター・テルミンの最高の強みは何と言っても「曲者なのに、どこか人懐っこさがあるところ」に尽きると思う。
楽曲ももちろん、アートワークも含めて、「マニアックな要素」と「キャッチーな要素」のバランスがとにかく絶妙。
あと、このレーベルロゴがそうであるように、「こんなレーベル」と簡単に言いあらわせないところがまた魅惑的でとてもよい。
「なんだろう?」と思うことからすべてがはじまることを忘れてしまう大人になんて、絶対になりたくないもの。

そんなロブスター・テルミンのレーベル設立5周年を記念して、今夜、渋谷Circus Tokyoにて、初来日となるレーベルのボスであるAsquithと看板アーティストのRoute 8を迎え、盛大にお祝いしたいと思います。
いやー、楽しみ。






ちなみに、ロブスターを捕まえる夢を見るのは、いいことが起こる兆しみたい。
信じるか信じないかは、あなた次第だけど。



▼Infomation
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ロンドン発、次世代ハウスシーンをにぎやかす才人を多く発掘するLobster Theremin(ロブスターテルミン)。今年で設立5周年を迎える新興レーベルのボスであるAsquithと看板アーティストのRoute 8が一挙初来日、レーベルショーケースが開催!


LOBSTER THEREMIN 5YEARS IN TOKYO
2018.7.21(SAT) OPEN: 23:00

LINE UP:
-B1 FLOOR-
Asquith (Lobster Theremin)
Route 8 (Lobster Theremin / Nous)
Romy Mats (解体新書 / N.O.S.)

-1st FLOOR-
Sayuri  
DJ Emerald
DJ Razz
T4CKY 

DOOR: 3,000yen
ADV: 2,500yen

TICKETS on RA, Peatix

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Asquith (Lobster Theremin / from London)
ロンドン発、新興レーベル兼ディストリビューターとして近年めきめきと勢いをみせるLobster Theremin(ロブスターテルミン)。そのレーベルボスであるJimmy Asquithは、2013年にレーベルLobster Thereminを設立。Lobster Theremin傘下に3つのレーベル、Mörk、Distant Hawaii、Tidy Bedroomも始動し、また、エレクトロミュージックシーンではグローバルに知られるディストリビューターである。2017年1月にはハックニーにレコードショップ実店舗もオープンさせた。
ロンドンのCorsica Studiosでのパーティー"FIND ME IN THE DARK”は毎回ソールドアウトになるほどの人気ぶりで、Asquithは常に新しい才能をサポートし、Discwoman、Workshop、Antinoteなどとのコラボレーションも行なっている。
海外ツアーをこなしながらも、Rinse FMでレギュラーを担当し、Tom HangやChicago Flotation Deviceといったアーティスト名義でリリースを重ねている。2017年12月にTom Hang名義でのデビューアルバム『To Be Held In A Non Position』をリリース。
今年でレーベル設立5周年を迎え、ロブスター・テルミンのレーベルショーケースとしてのツアーを展開している。
Jimmy Asquith founded the well-renowned label Lobster Theremin in 2013. Since then the label boss has established three imprints including; Mörk, Distant Hawaii and Tidy Bedroom, as well as a respected distribution service used widely within the electronic music scene, and a physical record shop based in Hackney, East London.

Alongside the label, Asquith continues to sell out his Corsica Studios based night Find Me In The Dark, which champions emerging talents and sees collaborations with the likes of Discwoman, Workshop and Antinote. DJing internationally, Asquith simultaneously is producing and performing under multiples aliases all whilst holding down a regular Rinse slot.

On top of that, Asquith’s personal and ambiguous ambient alias, Tom Hang, will be releasing his debut album this December following a heart-wrenching Cafe Oto performance. Part ambient, drone, noise and a tapestry of clouded, intermingling emotions, ‘To Be Held In A Non Position’ is a three-and-a-half year release from stasis; an exhale from a long-held breathe; a shallow sleeper now awake.

On a DJ tip, increased gigs have led to a stylistic shift, a move back to UK-oriented sounds blended with old-school US influences and plenty of new names and talent littered throughout the set lists, alongside occasional older selected digs from the garage-house trove.

The start of 2018 will see a solo Asquith jaunt of North America as well as a Lobster Theremin debut showcase at Motion on January 20th, kicking off the 5 Years of Lobster Theremin European tour.
https://lobstertheremin.com/

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Route 8 (Lobster Theremin / Nous)
ハンガリー、ブダペストのDJ/プロデューサー、Route 8。Lobster ThereminやNousからのリリースによって、その名を知られるようになったが、ハードウェアを使っての音楽制作とその探求は10年以上前から始めている。USのロウなハウスやテクノからインスパイアされた、メランコリックなメロディーと巻き込むようなドラムパターンで、エレクトロやアンビエントまで拡大解釈できるオリジナルなサウンドを追求している。DJ CidermanやQ3Aという名義でも知られる。
Route 8 has only recently gained prominence through the Lobster Theremin and Nous labels, but his hardware production experiments date back almost 10 years. Inspired by the raw-edged US house and techno sound, he has also expanded his work into off-kilter electro and ambient, still inflicted with his melancholia-tinged melodies and ratcheting drum patterns.
https://soundcloud.com/route8


*Photo ID required.
*You must be over 18 to enter.
*No re-entry.
*Please do not bring food and drink.

■CIRCUS Tokyo
3-26-16, Shibuya, Shibuya-ku, Tokyo 150-0002 Japan
+81-(0)3-6419-7520
info@circus-tokyo.jp

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2018年7月19日木曜日

《Friday Lounge》at 渋谷カフェ・アプレミディ|You Forgot&Nariを迎えて

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。


今年の《Friday Lounge》も、早いものでもう折り返し。

後半は、7月、9月、11月の第3金曜日を担当します。(前半は偶数月だったのです)
7月の開催は、もう明日。そう、もう明日。

ゲストには、まず、神様みたいな、妖精みたいな存在のYou Forgotくん。


彼とはじめて会ったのはいつだったか…(忘却…これは私の特技…)なんだけど、とにかく印象的なのが、去年の6月、Mr.G来日公演の時のContact Tokyoのセカンドフロア(CONTACT)。
私の次がYouくんで、Crue-L Grand Orchestraの「(You Are) More Than Paradise (Theo Parrish Translation Long Version 1)」(たしか、こっちのバージョンだったはず)に、レコードの針を落としてパスをしたその後。
彼のロングミックスの華麗さに、同じブースの中で惚れ惚れしたあの光景。これが、ひとつめ。
もうひとつは、さらにそのまま続いた朝までの時間、ぜんぶ。
真裏のメインフロア(STUDIO X)での、Ryosukeさんのプレイも体験しつつだったから、途切れ途切れにはなっちゃったけど、あの日、Youくんが書き上げたひとつの短編小説みたいな空間は、特別なものだった。
(音が止まった後、思わず興奮気味にYouくんに感想を伝えてた記憶あり。これは覚えてる。)





そして、もう一人のゲストは、近年、人気急上昇中のハウス・ミュージック・コレクティブ《CYK》から、Nariくん。



《CYK》を構成する他のメンバーは、Kotsuくん、DJ No Guaranteeこと平井くん、Naoki Takebayashiくん。
全員がDJで、宣伝部長で、クラウドであるこの集団は、今のクラブシーン(「ハウス」を軸にしていろいろな場所)をかき回す、エネルギーに溢れたコミュニティ。
それぞれにセンスがないと成立しないことはもちろんなんだけど、それ以前に、ひとりずつのキャラクターがはっきりしてるのもあって、The Beatlesみたいだな、とひっそり思っていたり。
Nariくんがポール、Kotsuくんがジョン、平井くんがジョージで、竹林くんがリンゴであることは、誰の目から見ても明らかでしょう。

天才バカボンの作者、赤塚不二夫先生がこんなことを言ってた。
「どんな映画も、”若い時”に見なくちゃダメなんだ」と。
“若い時”にしか「感じられないこと」がある、ということだと思うんだけど、彼らの活動を見ていると、それがすごくいい形で映し出されていて、爽快な気分になる。

Nariくんとの出会いも、去年のContact Tokyo、Leon Vynehallの来日公演のとき。
私の前にプレイをしてたんだけど、現場を冷静に見て、雰囲気をコントロールしていたのをよく覚えてる。
彼のその"さりげなさ"は目を見張るものがあって、存在感を出すこともできるし、消すこともできる、魔法使いみたいなDJだなと思う。




というわけで、「聴いてよし」「踊ってよし」のバランスがとれたDJお二方を迎えた、7月の第3金曜日の《Friday Lounge》は明日です。
どうぞお楽しみに!



▼Infomation
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Friday Lounge

2018/7/20 fri at Café Apres-midi
OPEN / START 20:00
CHARGE: FREE

Guest DJ:
You Forgot [UGFY]
Nari [CYK]

DJ:
maa [Hamon Radio]
DJ Emerald
Toru Hashimoto [SUBURBIA]

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抜群のバランス感覚と繊細な審美眼で、一瞬たりともフロアの空気を取り逃がすことなく、フロアを愛でるようにプレイするDJ/You Forgotと、次世代のハウスシーンをリードするコレクティブ《CYK》に所属し、今年、世界基準の野外パーティ《rural》への2度目の出演も決定しているDJ/Nariを迎えて。
ダンスフロアの出演がメインの彼らが作り上げる「セカンドフロア」に、この上ない期待が高まる、貴重な第3金曜日の夜へ。
どうぞお気軽にお越しください。



《Friday Lounge -The third Monday of the month-》
2018年の毎月第3金曜日は、渋谷と原宿のちょうどあいだに位置するビルの5階「Café Apres-midi」にて、maa、Wataru Sakuraba、DJ Emeraldの3人のDJによる「Friday Lounge」を開催しております。


2018年6月5日火曜日

東京湾の上で|Jicoo The Floating Bar

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。



今週末の土曜日は、「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」でおなじみの漫画家・松本零士さんのデザインした船『Jicoo The Floating Bar』にて、ミュージックセレクターとして出演します。
『Jicoo』は、東京湾に浮かぶ、船上バー。
七色に光る宇宙船の船内からは、海抜0メートルの動く東京湾の夜景を楽しむことができます。
『Jicoo』でしか体感することのできない、幻想的な、非日常空間。
柔らかな波の揺らぎと、心地よい音楽で、体だけでなく、心ごと、うっとりしにいらしてください。





『Jicoo』といえば、ちょうど3年前の6月5日、ロサンゼルスの音楽プロデューサー、Leechの来日公演を行った際、会場のひとつして利用させていただきました。



LeechことBrianは、エレクトロニックミュージックを軸にして、長年、演奏はもちろん、アレンジやエディットなど幅広く活動している大ベテラン。


LEECH - TUSKS teaser from 100% Silk on Vimeo.


来日公演の「主役」はもちろん、来日する張本人なんですが、全5公演のうち1公演は「日本の文化を体感してもらうこと」をテーマにして、「雅楽」とのコラボレーションを企画しました。
前例のない、まったく想像できない異空間。
それが実現できるのは、『Jicoo』以外に考えられませんでした。


雅楽の演奏をお願いしたのは、「篳篥(ひちりき)」という小さな縦笛のような楽器の演奏者、三浦元則くん。
東京藝術大学非常勤講師も務めています。



「笙(しょう)」の演奏者である三浦はなちゃんと、龍笛(りゅうてき)の演奏者である纐纈拓也くんを率いて、雨が降る東京湾の船上という別世界を、さらに上回る特別な異空間へと、みんなを連れ出してくれました。
船内にいる人たち全員が、雅楽特有の洗練された音の重なりに、ゆっくり手を差し伸べるように、意識をすーっと集中させて、聴き入っていました。



雅楽の演奏の後は、LeechのDJセットがスタート。
余韻を残しつつも、徐々にパーティモードへ持って行く彼のプレイは、さすがの一言。圧巻でした。
いつの間にか、船内の真ん中で、ダンスをする人たち。
その中に、さっき篳篥を演奏していた元則くんが登場。(和装から洋服へ早着替え)
ハウスダンスを、とにかく軽快に、楽しそうに、自由に踊る踊る。

雅楽のグルーヴ(って言っていいのかわからないけど)と、ハウスのグルーヴの両方を持ってる人なんて、他にいるのかしら?
どっちの元則くんもものすごくかっこよくて、人柄もとても魅力的で、一緒にいてとても居心地がよくて。(当時、事前打ち合わせのために焼肉屋さんに行ったときも、ついつい長居した記憶…)
彼に会うたびにいつも、「素敵な人だなあ…」と、心惹かれる自分がいます。
そして、世界最古のオーケストラとも言われ、無形文化遺産でもある日本が誇る伝統音楽でありながら、現代の日本の中では馴染みのない雅楽の世界へ、さりげなくエスコートしてくれる彼に、心から感謝します。

本当にこの日は、奇跡の夜、としか言いようのない、素晴らしい一夜でした。




この日以外にも、『Jicoo』の思い出はいくつかありますが、続きは船の上でお話ししましょう。;)




▼Information
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2018.6.9(土)
at Jicoo The Floating Bar[東京湾上]
18:30-23:00

■Artist
MUSIC SELECTOR
Emerald, Chloé Juliette, methyl., Ryota Uehara, Takahiro Haraguchi

■Departure time
日の出桟橋 / Hinode Pier | 19:00 20:00 21:00 22:00
お台場海浜公園 / Odaiba Seaside Park | 20:30 21:30 22:30

■Charge
2,600yen
*料金にはフローティングパス・消費税が含まれます

■Access





2018年4月23日月曜日

《designsix LONDON》ポップアップストア at 新宿NEWoMan|ニュウマン

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。




新宿『NEWoMan』の1階、ロンドン生まれのアクセサリー《designsix LONDON》の期間限定のポップアップストアで、DJ/ミュージックセレクターを担当します。
ロンドンでは「ヴィクトリア&アルバート博物館」や「テートモダン」など、日本国内では「原美術館」や「21世紀美術館」、「MoMA DESIGN SOTRE」などに並んでいる、トレイシー・ワトソンによるかわいらしいデザインのアクセサリーたちに囲まれて。


《designsix LONDON》のアイテムは、植物を連想させるようなものもあれば、無機質でつるんとしたものもあったり、色味も、形も、質感も、ひとつずつすべて違っていて、自分のお気に入りを見つけるのが楽しくなる。
そして、お手軽な値段なのもうれしい限り。
また、「SPRiNG」「リンネル」などのファッション誌やCMなどの広告でも活躍中の人気モデル・Kanocoさんとのコラボレーションアイテムも先行販売。



彼女のブログからも《designsix LONDON》への愛情がとてもよく伝わってきます。


私がDJを担当するのは、4月29日(日)の15時〜18時頃。
ブルーボトルコーヒーの隣のスペースで、どなたでもお立ち寄りいただけます。
ちょうど2年前に行ったロンドンへ想いを馳せつつ、アクセサリーを手に取ったときと同じように、思わず心がワクワクするような空間を演出できたらと思います。

今日、ひとつリングを買ったけど、まだまだ気になるアイテムがあるので、それはまた当日選ぼうっと。
本当に、いくつもいくつも欲しくなっちゃう。困った!:)


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『designsix LONDON』POP-UP STORE

期間:2018年4月9日(月)〜5月7日(月)
会場:NEWoMan SHINJUKU 1F/lab.


▼designsix LONDON
WEBサイト:http://www.designsix.jp
Instagram:https://www.instagram.com/designsix/
Twitter:https://twitter.com/designsix
Facebook:https://www.facebook.com/designsix

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ちなみに、京都の祇園町(八坂神社付近)には、《designsix LONDON》のスタンドカフェ&バー/コンセプトショップ《standsix/GATHER out of time》があるそう。
アイテムがあるのはもちろんのこと、店内にターンテーブルと真空管ミキサーがあるみたいで、雰囲気もとてもよさそう。
今度、京都に行くときは寄ってみよう。:)

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▼standsix/GATHER out of time
WEBサイト:http://www.gather-outoftime.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/gatheroutoftime/
Facebook:https://www.facebook.com/gatheroutoftime

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「ロンドン」から連想する曲を選ぶには、「ロンドン」は、あまりにも有名すぎる。
ただ、単純に「ロンドン」という言葉を聞いて、真っ先に思い浮かぶのはこの曲。
歌っている女性は、ブラジル/サンパウロのシンガーソングライター・シベーリ(Cibelle)。
2006年に発売された『The Shine Of Dried Electric Leaves(邦題:デンキ仕掛ケノ枯葉) 』というアルバムに収録されています。
当時、ブラジル音楽に興味があって、このアルバムはよく聴いてたなぁ。
原曲は、彼女も(私も)尊敬する、ブラジル音楽界の巨匠、カエターノ・ヴェローゾ(Caetano Veloso)によるもの。

––––––––ロンドンをひとり歩き回る私は、何かを恐れることもなく、孤独をマイペースに楽しんでいる。それなりに幸せなことや悲しいことがある中で、私の瞳は、空飛ぶ円盤を探している...。

歌詞は、こんな感じかな。
この地に足つかない雰囲気がたまらないよね。


"London, London" video by Cibelle feat. Devendra Banhart

Caetano Veloso  - London London

2018年4月14日土曜日

アルヴィン・ルシエ、「音楽」と「言葉」の境界線

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。




先週、アルヴィン・ルシエ(Alvin Lucier)のライブに行ってきた。
「音楽家」という言葉ひとつでは、表現しがたい彼の存在。
エヴァー・プレゼント・オーケストラ(Ever Present Orchestra)を率いてのそのパフォーマンスは、今までに体感したことのない、未知の領域そのものだった。
「前衛的」とか「反発」といった、ただ固定概念をぶっ壊すようなものではなく、すべてをひとつずつ解体し、それらを丁寧に再構築し、時間軸を超えたスピードで、ものすごくゆっくりと(厳密に言うと「ゆっくり」なはずなのに過ぎていく時間はあっという間、という不思議な感覚)私たちの目の前で繰り広げられた。
それは「表現」ではなく、「会話」であり「問いかけ」だった。
会場にいる人たちは意識を集中させ、ルシエの提示を見逃さないように、聞き逃さないように、感じ損ねないように、注意深く凝視していた。(中には目を閉じている人もいたけど)
あの時、流れていた時間こそが、私たちの『本質』であると、確信した。







私たちは、生まれてきたときは、すべてのものが「新しい」。
見るもの、聞くもの、感じるもの。
とにかく、全部が「はじめて」だから当然だ。
ただ、時間が経過とともに経験を重ねていくので、その「新しい」感覚は必然的に減っていく。
あらゆるものに、慣れていく。
そうすると、いつの間にか、あらゆるものの「境界線」が曖昧になっていき、溶け込んでいってしまう。
すべてのことが「当たり前」になってしまう。
「当たり前」のことなんて、本当は何ひとつ、ないのにね。







人間は、「分ける」生き物だ。
国も、料理も、色も、病気も、罪も、思想も、植物も、性別も、感覚も、何もかも。
物事は分けられ、整理され、それぞれに名前がついている。
それ自体が悪ではないし、整理をするために必要なのはとてもよく理解できるし、恩恵もたくさん受けているとも思う。
ただ、それに固執しすぎたり、「分けること」が目的になったり、「分けたもの」の奪い合いやそれによる争いが生まれたりするのは、まったくもって『本質』ではない。
目安として「分けたもの」が、武器になってしまうなんて。
「分けたこと」によって、誰かが不幸になってしまうなんて。
もう、本当に、心が傷むばかり。







私は、「音楽」と「言葉」には厳密な境界線はない、と感じていたことを原動力にして、このブログを始めた。
「1+1=2」というような、数学的なこととは真逆のベクトルだ。
はっきりとした答えがあったとしても、それはすぐに、消えていくかもしれない。
ただ、そこになにかしらの「ヒント」や「きっかけ」や「ひらめき」があればいいなと、毎日、毎時、毎分、毎秒、想いを馳せている。

2018年4月7日土曜日

豪徳寺近くの『バレアリック飲食店』と、インターネット・ラジオ《Hamon Radio》

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。




嵐が過ぎ去った今日の夜は、豪徳寺そばにある『バレアリック飲食店』にてDJします。

『バレアリック飲食店』は、ごはんもお酒もスイートもほんっとうに美味しいのはもちろん、写真からもわかるように、植物がたくさんあって、雰囲気もよく、居心地がよい。
でも、おしゃれすぎて敷居が高い"あの感じ"もなく、まるで海外にいるような"あの感じ"ともまた違う。
すべてが「ちょうどいい」感じなんです。
何度も何度も行きたくなる、大好きなお店のひとつです。



『バレアリック飲食店』オーナーの快くんのインタビューはこちら


そして今回は、最近ローンチしたばかりのインターネット・ラジオ《Hamon Radio》とのコラボレーション。

現場だけでなく、YouTubeからもリアルタイムでご覧になれます。
《Hamon Radio》の情報がまとまっているTumblrはこちら


世界中へ発信するためにサイト内は英語表記が多いですが、簡単に訳すとこんな感じかな。

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「Hamon Radio」は、世界中の人々が共有しコミュニケートする「第三の場所」。
「Hamon」は、日本語の「波紋」のこと。
水面は、水滴が落ちるとゆっくりと波紋が広がっていき、次第に大きな影響を受けます。
私たちは、「Hamon Radio」がこの最初の水滴のようなものになれることを願っています。
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今夜は、その《Hamon Radio》のサウンド・ディレクターの二人と共に、ゆったりとした、リラックスできる空間が作れたらと思います。
そして、その空間がインターネットを通じて、世界中に広がっていくこともイメージしながら。
私たち人間が生み出したインターネットの世界は、本来、こういう風につかわれるべきよね、と、心底思う、昼下がり。

では、また後ほど。:)




▼information
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"Balearic Restaurant w/ Hamon Radio"

2018/4/7(土)
at バレアリック飲食店[豪徳寺]
START 19:00-
Entrance: FREE(店内でのご注文は別途お願いいたします)

-DJ-
Tatsuya Ouchi (Hamon Radio)
maa (Hamon Radio)
DJ Emerald

『バレアリック飲食店』より中継生放送。
YouTubeでご覧になれます。
YouTube URL:https://goo.gl/WFDpAb

Broadcast schedule (JST):
19:00 ~ : Tatsuya Ouchi
20:00 ~ : DJ Emerald
21:00 ~ : maa

2018年3月10日土曜日

西麻布Bullet’sの閉店と、私の想いと。

※こちらの記事は、HOUYHNHNMブログ『Escape by Melody《メロディによる逃走》』に掲載されていた内容です。


今から11年前の、2007年。
初代iPhoneが発売された頃。

西麻布の『Bullet’s』にはじめて訪れたのは、蓮沼執太さんなどが出演していた《CMFLG》という、delaさん主催のイヴェント。
六本木の喧騒から少し離れた地下室で、靴を脱いで、赤い絨毯やキングサイズのベッドの上で、座ったり転がったりしながら、音楽を聴いて、お酒を飲んで、友達とおしゃべりして。


バーカウンターの中にいるのは、『Bullet’s』のオーナーのHarryさん。
美人で、ユニークで、優しくて、エキゾチックで、人を惹きつけるエネルギーに満ち溢れた、とても魅力的な人。
私は、もう、一瞬で、この場所が気に入ってしまった。



2008年、私が「DJ」と無縁だった頃。
その『Bullet’s』で音楽、お芝居、ヘアメイクブースなどを取り入れながら、自分が今まで体感したことのないイヴェントを主催して、いろいろチャレンジさせてもらった。

2010年、私が手探りで「DJ」をはじめた頃。
「ソフィア・コッポラ」「バンドTシャツ」「宇多田ヒカル」「多幸感」「星座」など、コンセプチュアルなDJイベントを、思いつくままに開催させてもらった。(こう並べてみると、本当にとりとめないね。)
その中でも、ピコピコさんは、強烈過ぎる思い出のひとつ。
いわゆる私が用意したサプライズだったんだけど、自分自身も「ベッコスくん」の登場の瞬間まで、ずーっとドキドキしてた。


同じ日に出演いただいた”大人”紙芝居師の飯田華子さんも、『Bullet’s』の持つ妖艶さを、独特な雰囲気で十二分に引き出していた。

2012年、私が「ハウスミュージック」に惹かれるようになった頃。
《100%silk》というL.Aのレーベルがきっかけで聴き始めたその音楽は、自分が聴いてきた楽曲や触れてきた視覚的感覚と地つづきなのに、今までとは明らかに違った新しい世界観があって、とにかく、好きで好きで仕方がなかった。こんなことってあるんだなぁって、自分でもびっくりしたくらい。
そんな中、《100%silk》からオーストラリアのミュージシャン・Roland Tingsが来日することが決まり、そのギグを『Bullet’s』で行った。
この日がまた、私にとって最高の夜だった。





自分の好きなものだけに囲まれた「私だけの秘密の部屋」という感じがして、気持ちがものすごく高ぶっていたのを、今でも鮮明に覚えている。
あと、このイベントの前日、『eleven』で行われたDJ HARVEYと瀧見憲司さんの二人会が夢のような一夜だったこともあって、イベントの前半、ずっと二日酔いだったことも…。




たまに行く『Bullet’s』は、私にとって「非日常」そのものだった。
その「非日常」に、「日常」が混ざり合ったのは、同年、自分のイヴェント《Synthesmic》を、定期的に開催するようになってから。
「シンセサイザー(Synthesizer)」と「宇宙(Cosmic)」をテーマにした《Synthesmic》は、その名前の通りで、それ以上でも、それ以下でもない。
ただ、そのコンセプトに沿って、できることは何でもしたかった。
無重力、とまではいかなくとも、なるべく抵抗力のない、フラットな状態でありたいと、常に思っていた。

シンプルに、このコンセプトに共感してくれた出演者のみなさんと、会場に足を運んでくれたみなさんとで作り上げたのはもちろんのこと、Feldermelder、Twigs & Yarnなど、海外アーティストの来日公演として開催することもあったし、「音楽」だけに絞るつもりもなかったので、「宇宙」に関わる本を読み放題にしてみたり、「宇宙マッサージ」のプリミ恥部さんに参加していただいたり、「宇宙カレー」にごはんをお願いしてみたり。
ダンサーのMELONちゃんには、「女性」としての宇宙を表現してもらって、すごくうっとりするものだったし、年4回の季節ごとの準レギュラーだった、ほそかわゆみちゃんが所属するアヴァンギャルド・テクノ・ポップ・バンド「動く指」は、毎回、摩訶不思議で、地に足つかないとことんキュートなライブだった。
オンライン上(Soundcloud)のメッセージで、カタコトな英語で頑張ってやりとりしてた、ブルックリンから来たDJが、日本語ペラペラの日本人だったり(asyl cahierとSlyAngleの悪戯…)、悪ふざけが過ぎたYoshinori Hayashiくんは、私の新品のレコード針でスクラッチしまくり、終了時間になってもなかなか終わらないし(個人的にはずっと聴いていたいんだけど!)、多忙を極める長州ちからくんは寸前でWブックギングが発覚したり。(それでも憎めない彼の存在は最強)

《Synthesmic》のことは、書き出したら本当にキリがないけど、一夜ごと、それぞれのドラマがあって、それらすべてが愛おしい。
3年間、全部で37回、毎月続けてこれたのは、関わってくれたみなさんのおかげ。
あらためて、感謝の気持ちでいっぱいです。どうもありがとう。



これらの自分主催のイヴェントと並行して、オーナーのHarryさんは、他のイヴェントへの出演のオファーもしてくれて、たくさんの出会いを提供してくれた。
しかも、お誘いをしてくれたイヴェントすべてが、私にとって本当に実りになるものばかりだった。
その中でも、忘れられないのが2011年2月に行われた「My Bloody Valentine Night」通称「マイブラナイト」。



まだ「DJ Emerald」という名前もなく、ほぼ身内ノリのイヴェントでしかDJをしたことがなかった私に、「出てみない?」と声をかけてくれた。
緊張しながら当日を迎えて、知り合いもほとんどいない中で、自分が用意した音源を持ってDJブースに近づいていく。
私の前のDJは、くねくね体をうごかしながら、エフェクターを使いつつ、シューゲーザーの輪郭のない美しさを増幅させていって、とにかく最高にかっこよかった。
会場もすごい盛り上がっていて、「この後やりづらいなあ…」と思いつつ、準備をしていると「次の曲で渡すね」とそのDJから声がかかった。
そして、彼が最後にかけた曲が、Célineの『Un Rêve』。



私が今日、メインの曲としてかけようと思っていた曲だった。
急に頭が真っ白になってしまって、どうしようどうしようと慌てつつ、でも、私は「今日絶対この曲をかける」と心に決めていたので、ここぞ!というタイミングで、かけてみた。(4曲目くらいだったかな)
すると、「いいね〜」「何度聴いてもいいわ〜」とDJブース越しに、そのDJの彼も含め、何人かが声をかけてくれた。
その時、私の目に映った光景は、今でも昨日のことのように脳裏に焼き付いている。

私のプレイが終わった後、「DJよかったよ〜」と声をかけてくれたのは、さっきのDJ。
あなたのDJは素晴らしかったと伝えると、「ただの酔っ払いだけどね〜」と柔らかい口調で謙遜していた。かぶってしまった『Un Rêve』の話もしつつ、相変わらずくねくねしながら、また一緒にDJやりましょう、と言いながら、名前を交換。
彼の名は、hitch(ひっち)。
漫画の中から飛び出してきたような、すごく親しみのあるキャラクターの彼のおかげで、その後、すごいスピードでたくさんの人とのつながりができて、DJをする機会が増えていった。
そして、Harryさんからは、毎年バレンタイン近くになると、この「マイブラナイト」のDJオファーをいただけて、すごくうれしかった。
2013年の回は、My Bloody Valentineのドラマー、Colm O Ciosoig(コルム・オコーサク)が現れて、みんな驚いてたっけ。




私が出演するイヴェント以外のラインナップも含めて、Harryさんの、ひとつひとつのイヴェントに対しての情熱は、とにかく驚異的だなといつも感じていた。
聴いたことのない音、形容しがたい表現、他の場所では会えないような人、すべてが集まる空間が、いつもそこにあった。
2014年5月に行われた『Bullet’s』の15周年イヴェントでは、信じられないほど間近で、細野晴臣さんのライブも体感。


まさに、「日常」と「非日常」のちょうど真ん中くらい。
左うでの夢…は、教授のアルバムだけど、細野さんがギターを弾きながら歌う姿は、本当、夢のような時間だった。




私は、小さい頃からずっと、「歌」と「メロディ」と「キー(調)」と「質感」を軸に、音楽を聴いてきたように思う。
「歌」には、「言葉(歌詞)」がある。
「メロディ」と「キー(調)」には、「記号」がある。(CとかFとか。♯とか♭とか。)
ただ、「質感」には、明確な区分はない。
その曖昧さが「自分だけのもの」であり、「好み」であり、「オリジナル」であり、「センス」なんだと思う。

2012年以降、「DJ」をやりはじめるようになってからは、自分の知らない世界が徐々に見えてくるようになった。
「BPM」(テンポ)とか「ビットレート」(音質)が、数値として日常的に取り上げられていたり(今思えば、ピアノの楽譜の右上にあった「♩=120」がテンポ=BPMだったのか…)、自分が把握している「ジャンル」は、12色入りの色鉛筆のようなものだと知ったり。(「ロック」「パンク」「メタル」「クラシック」「ボサノヴァ」…)
一般的かどうかという視点で、認知度の差はあれど、数え切れないほどの「ジャンル」が存在していることが、とにかく、一番、衝撃的だった。


正直なところ、「ジャンルなんて」と思っていたこともあったし、自分だけの「質感」が「ジャンル」に取って代わられてしまうのではないか、という不安もあったけど、「ジャンル」を経由した後の音楽の聴こえ方は、明らかに、今までに体感したことのない感覚だった。
あまりいい表現ではないかもしれないけど、"心だけで聴かずに、頭も使って聴く"という感じ。
「メロディライン」や「コードの展開」ばかり聴いていた私は、「ベースライン」「リズム/ビート」の方にも、意識が向くようになった。
昔、自分が聴いていた曲をあらためて聴くと、「あれ、バランス悪くない?」とツッコミをいれたくなるようなものもあったりした。
一方で、全体の雰囲気として好きだった曲なんかは、粒度が前よりも細かく聴こえるようになったために、心と頭のバランスが上手にとれなくなることもあった。

「見える景色」は広く、深く、拡張していったことは間違いないのだけど、以前の「狭さ」「浅さ」も気に入っていた自分がいることに気がついてしまって、「ピュアだった頃には、もう戻れないんだ...」という悲しみが大きくなりすぎたこともあった。(なんて繊細な私なんでしょう)
あらためて、今思うと、このバランスがとれた「DJ」こそが、私の理想なんだと思う。




『Bullet’s』は、私にとって、あの頃のピュアな気持ちに戻れる場所。
そして、今の私が「見える景色」を自由に行き来しながら音楽を聴くことができるのは、『Bullet’s』があったから。
もし、『Bullet’s』がなかったら、「DJ Emerald」は存在しなかった。
「DJ Emerald」が存在しなかったら、今、私の周りにいる人たちには、出会えなかった。
それが「必然」だろうが「偶然」だろうが、正直なところ、どっちでもいい。
ただただ、今の自分を包み込む「すべて」が"存在しない状態"は、とてもじゃないけど考えられない。
本当に大切なものは、お金で買えたり、数字で見えたりするものじゃないな、とあらためて感じる。


そんな、私の生みの親のような『Bullet’s』が、2018年3月31日をもって閉店ということで、今までの「すべて」に、感謝の気持ちを込めて、3月29日の木曜日、『Bullet’s』で《Synthesmic》を開催します。



Sputniko!(スプツニ子)さんは、東京ではじめてライブをしたのが『Bullet’s』だったようで、Instagramで、彼女の想いのこもったポストを投稿していました。


"私の青春がなくなっちゃうみたい"な感覚は、私もまったく同じ。
そして、"私の大事な思い出はなくならない"のも、まったく、同じ。
彼女は、『Bullet’s』の本当の最終日、3月31日(土)のラストパーティ《BULLET’S FINAL __ DAY❷》に出演する。
他にも、宇川直宏さん、小林径さん、HiBiKi MaMeShiBaさんなど、豪華かつ『Bullet's』にゆかりのある出演者ばかりで楽しみ。



当日は、「歌」も「メロディ」も「キー(調)」も「質感」も「BPM」も「ビットレート」も「ジャンル」も、すべて取っ払って、たったひとつの「想い」だけで、DJをしたいと思います。
最後の『Bullet’s』、最後の《Synthesmic》で、お逢いできたらうれしいです。


▼Infomation
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"Synthesmic #38"

2018/3/29(木)
at Bullet’s [西麻布]
OPEN/START 19:00-
Entrance: 1500yen
宇宙の本読み放題 / All you can read cosmic books

-LIVE-
ELLEH

-DJ-
pAradice [LIFE FORCE]
Kotsu [CYK]
Wataru Sakuraba
DJ Emerald

-紙芝居-
matocotoshuco


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Synthesizer × Cosmic = Synthesmic

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Synthesmic :::
https://synthesmic.tumblr.com/

Photo Archive :::
https://synthesmic-photoz.tumblr.com/
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Bullet’s :::
http://bul-lets.com/