イースト・ロンドンにあるブリック・レーン(Brick Lane)通り。
壁という壁が、ストリートアーティストによるグラフィティで埋め尽くされ、世界各国のレストランやバーが立ち並び(東南アジア系が多い)、古着屋がいくつも連なる通り。
今まで歩いたロンドンの街のイメージとは、また印象ががらっと変わる。
クリエイティブな匂い。
歩いてる人たちもおしゃれな若者が多い。
こじんまりした古着屋でネックレスを買った後、ラフ・トレード(Rough Trade)へ。
Larry Heardのアルバム”Another Side”が流れる店内。
入ってすぐ左側にコーヒーカウンター、手前にレコード、奥にCD、さらに奥には小さめのイベントスペースがある。
東京のレコード屋と比べると広い感じがした。
ラフ・トレード・レコード(Rough Trade Records)は、レーベルの財政をバンド解散まで支えていたザ・スミス(The Smiths)や、他にもアーサー・ラッセル(Arthur Russell)、アズテック・カメラ(Aztec Camera)、ベル・アンド・セバスチャン(Belle & Sebastian)、日本のプラスチックス(Plastics)が在籍していたこともあるレーベル。
そこにいるだけで、ポストパンク、オルタナティヴ・ロック、そこから派生するすべての音楽を通じて、“イギリスっぽい”質感を生で感じられる悦び。
結局、わざわざロンドンで買わなくてもよい新譜を2枚ほど買った後、たまたま通りかかった、CLOSE-UPというカフェで一休み。
本とDVDがずらっと並ぶ店内。
どうやら映画上映もしているカフェらしく、そのラインナップは、ルイス・ブニュエル(Luis Buñuel)、アキ・カウリスマキ(Aki Kaurismäki)、ロマン・ポランスキー(Roman Polanski)、イエジー・スコリモフスキ(Jerzy Skolimowski)など、錚々たる面々。
店員の女の子も、来ているお客さんも、流れている音楽(おそらく、なにかしらの映画のサントラ)も、テーブルに置いてある多肉植物も、すべてのバランスがパーフェクト。
ロンドンに行くことがあれば、何度でも通いたい場所。
さらに北へ行き、ショーディッチ(Shoreditch)というエリアにある、とにかくおしゃれなエースホテル(Ace Hotel)を覗き見。
ずらっとレコードが並んだロビーをはじめ、オリジナルのグッズを販売するショップや、ギャラリー、バーやジムなどもある。
さらにホテルの部屋の中には、アンティークの家具や、レコードプレーヤーまであるらしい。
向かいにある中古レコード屋さんのシスター・レイ(Sister Ray)で買ったレコードを部屋に持って帰って、すぐ針を落として過ごすことができるだなんて!
ということで、残念ながらそのホテルには泊まることなく、折り返し。
プロジェクションマッピングされた壁に、ペイントしているところを眺めながら帰路。
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以前、ラフ・トレード・レコードからリリースもしたことのある、スフィアン・スティーヴンス(Sufjan Stevens)の昨年の素晴らしいアルバム「Carrie & Lowell」より。
行きの飛行機の中の、ふわふわした時間を埋めてくれた一枚。
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Sufjan Stevens - Carrie & Lowell
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